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翻訳仏文法〈上〉 |鷲見 洋一

翻訳仏文法〈上〉翻訳仏文法〈上〉
鷲見 洋一
筑摩書房 刊
発売日 2003-10
価格:¥1,470(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送




血肉になる名著 2004-12-16
仏語の勉強をはじめようとして、まず辞書と参考書につまづいた。辞書は吟味した末、クラウン仏和(旧・大判)に落ち着いたが、参考書は本当に探しに探した。そうして探し当てたのが、この「翻訳仏文法」(と篠沢秀夫「フランス基本単語の覚え方」)である。
と、ここまで持ち上げておいて言うのもナンなんであるが、相当に「シンドイ」代物である。初学者はいわずもがな、中級・上級と「勘違い」している人にも十分きつい。勘違いしていた人間がこれを書いているのだから確実である。
「やりとおす」という「決に苦」が付きまとう本であるが、投げ出さずに時間をかけて再読していけば、じわりじわりと「血肉」になってくるのが感じられ、それが最終的には自分の仏語の「骨格」になっていることをある日気がつく。そういう本である。
しかしこれだけの内容から、仏語理解に最も重要な「前置詞」がもれてしまったのが惜しい。力が伸び悩んでいる人は信頼できる大型の辞書で、一度「a」「de」などを徹底的に調べてほしい。「ばらばら」だったことばの「つながり」が前置詞を通して把握できるはずだ。いやこれは蛇足。


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