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2006年11月03日

日本対ケニア

世界バレー2006、日本はアフリカの女王ケニアと対戦した。
ケニアは日本人の菅原監督が率いており
彼は柳本監督の師匠でもある監督。
この師弟対決という点でも目が離せない試合となる。

日本のスタメンは竹下、高橋、宝来、小山、荒木、木村
そしてリベロに菅山とこれまでと同じメンバーである。

第1セット、高橋がいきなり肩透かしを喰らわせるフェイントで
日本のポイントから始まる。
その後も日本はポイントを重ね、最初のテクニカルタイムアウトは
8-5と快調な滑り出しで迎える事となる。
しかし徐々にケニアが逆襲の5連続ポイントで12-11と追い上げる。
やはりコスタリカ戦の様に大量リードで
快勝というわけにはいかないようである。
しかし2回目のテクニカルタイムアウトは16-12と
日本が再度リードを広げて迎える形となった。
この試合課題となっていたブロックも
少しずつではあるが、決まってきており
日本バレーの本来の形が出てきている。
その効果もあり、中盤で追い上げられた後は
安定した試合運びで24-15とセットポイントを迎え
最後は高橋の強烈なスパイクで25-15で
第1セットをものにした。

続く第2セット、荒木の強打で日本のポイントで始まり
それに高橋が続き、いきなりの連続ポイント。
願わくば、このケニア戦もストレートで決めて欲しいところである。
一度は同点となったが最初のテクニカルタイムアウトは8-5で迎える。
しかしこのセット、ケニアに勢いがあり第1セットのように
思うような展開にはなっていない。
特にケニアのブロックが決まっており、流れが一気にケニアに。
タイムアウト後には4連続ポイントで
8-9とついに始めてケニアに逆転されてしまう。
そしてその悪い流れを断ち切ることが出来ず、その後2点のリードを許し
2回目のテクニカルタイムアウト14-16とケニアのリードで迎える。
しかしテクニカルタイムアウト後、小山、木村のスパイクに加え
荒木のブロックなどもあり、18-17とようやく逆転に成功する。
その後日本は一気に8連続ポイントで24-17と
これまでの流れがウソのようなセットポイント。
そして最後は竹下のサーブポイントで9連続ポイントとなる
25-17で第2セットも連取する。
この爆発感はケニアにとってはまさに悪夢だろう。
相手の勢いを挫くには十分すぎるパワーである。

そして迎えた第3セット、日本は宝来に変えて杉山を投入。
これまでの宝来のプレイを見ていると
明らかにスピードが上がっており、柳本監督としては
杉山の代わりで宝来の起用を考えていたのだと思われる。
しかしながら、宝来の調子がこの大会思わしくなく
得意なブロックも小山、荒木よりも少ないため
神速ブロードが使える杉山を戻したのだろう。
第3セットも粘った末、木村のスパイクが決まり
日本のポイントで試合が始まる。
その後も杉山の活躍もあり、いきなりの3連続ポイント。
心配された足にテーピングされている様子もなく
体調には問題ないようである。
そして杉山のブロックが大当たりとなり
気がつけば5連続ポイントで5-0と一気にケニアを引き離す。
そのまま最初のテクニカルタイムアウトは8-2と日本のリードで迎える。
タイムアウトの後、ケニアに少々逆襲されるものの
小山、木村、竹下の活躍で一気に16-7で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本はそのまま流れに乗ったまま、全く止まらない。
8連続ポイントという大爆発で19-7と大きくリードする。
ケニアのポイントを1つ挟んだ後、高橋のスパイク
荒木のサーブポイントなどでリードを広げ
ついに24-9でマッチポイントを迎える。
最後は今日大活躍の杉山が決めて25-10で
コスタリカ戦に引き続きストレートでケニアを下した。
チャイニーズタイペイに負けた痛手はあったが
この流れのまま行けば、心配ないだろう。
明日の韓国戦も大いに期待したい。

Author : 伊勢賢治