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2006年11月02日

日本対イラン

AFCアジアユース選手権でイランと対戦した。
この大会でベスト4に入ればユースのワールドカップへの
出場権を得ることが出来る。
これまで北朝鮮、タジキスタンを下した勢いで
イランも一気叩いてしまいたいところである。

日本のスタメンはGKに林、DF内田、槙野、柳川
MFはA代表も経験する梅崎を筆頭に田中、柳澤、柏木、青山
FWは森島、青木という布陣である。

イランのキックオフで試合開始。
日本は立ち上がりから良い位置でのフリーキックを得る。
得点には至っていないが、立ち上がりから素晴らしい気迫で
イラン陣営に大きく攻め込んでいく。
この姿は非常に好印象である。
逆にイランは前半2分でイエローカードを貰うなど
立ち上がりは最悪である。

しかしイランも後がない状態である為、必死である。
前半8分あたりではイランが大きく攻め込み
決定的な場面が数多く生まれ
一気にイランに流れを持ち込まれる。

前半22分、ついに待望の先取点が生まれた。
この試合でイランの弱点となっていた右サイドから
中央の梅崎へパスが入り、ドリブルで持ち込み
相手GKの股を抜く技ありのシュート。
さすがA代表経験選手である。
これで1-0とグループリーグ1位通過に向けて
大きく一歩近づいたことになる。

先制点のあと、イランの猛攻を交わしながらも
攻め続けるが、無得点のまま前半は1-0で折り返す。

迎えた後半、いきなりのゴールが。。。
後半から投入されたイランの選手が
サイドから攻めこんだ選手からのパスを受け
それをそのままゴールに流し込み同点。
ここまで何とか持ち堪えていただけに
日本にとってはこれが悪い結果を生まないよう
気持ちを持ち直して、追加点を狙って欲しい。

日本は後半に投入したハーフナーにボールを集め
追加点を狙っていくが、イランの強力なフィジカルの前に
なかなか攻め込んでいく事が出来ない。
守備にしても、イランの強いあたりに負けてしまい
こちらも厳しい局面となっている。

そんな後半26分、またもイランに得点される。
中央からの高いクロスにヘッドで競ったボールが
そのまま高い弧を描き、日本ゴールへ吸い込まれた。
狙ったシュートではなかったようだが
これはイランの勢いが呼び込んだゴールとも言えるだろう。
これで日本はこの試合、4点差でイランに負ける事になれば
日本、イラン、北朝鮮の三ヶ国が勝ち点同点となり
最悪の場合はグループリーグ敗退という
これまで1位通過を狙うような
有利だった日本にとって信じられない状況に追い込まれた。

とは言え、4点差で負ける事はまずあり得ない為
実質この時間帯で、この点差であれば
日本のグループリーグ通過は間違いない。
しかしながら、どうせなら1位通過を狙いたい。
それにはどうにか同点にする必要がある。

後半40分が過ぎると、さすがのイランにも疲れが見え
日本に再び流れが訪れ始める。
しかし結局イランに一歩及ばず2-1のまま試合終了。

同時進行していた北朝鮮対タジキスタンの試合が
1-0で北朝鮮が勝利した為
日本の決勝トーナメント進出とグループリーグ1位通過が決定した。
一時はヒヤッとした試合で、後味は悪いものとなったが
次につながった事には変わりなく、結果として1位通過した事には
変わりないので、決勝トーナメントでの日本の躍進に期待したい。

Author : 伊勢賢治