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2006年06月30日
ドイツ対アルゼンチン
ワールドカップ決勝トーナメントも
いよいよ準々決勝となった。
本日の見所はドイツ対アルゼンチン。
ドイツはバラックを中心にポドルスキ、クローゼといった
強力な攻撃力でここまで勝ち残っており
対するアルゼンチンはグループリーグでの
あの6得点が印象的であるが、この試合では
サビオラを外し、テベスを入れてクレスポと組ませ
後ろからリケルメが中心となってパスを送る布陣。
試合開始から非常に白熱した試合が展開されており
いよいよワールドカップと言った試合になっている。
ドイツの攻撃力はバラック、クローゼ、ポドルスキだけでなく
中盤ではシュバインシュタイガーやフリンクス。
後衛からもラームと攻撃も多種多様である。
また、セットプレイではメルテザッカーの長身も驚異である。
その裏で中盤ではシュナイダー、後衛ではフリードリッヒと言った
安定したディフェンスもあり、個人的にはアルゼンチンよりも
ドイツの方が好みである。
ただ、その強力な攻撃力のためか、時折ディフェンスに穴が空くことがあり
そのあたりをどう処理するかがこのワールドカップでの
キーポイントとなるだろう。
ボール支配率では圧倒的にアルゼンチンが勝っており
中盤で非常に素早いパス回しで、ほぼワンタッチで
スピーディーにパスを回しており
それに対してドイツはこの試合では非常に良いディフェンスで
しっかりとアルゼンチンのチャンスを潰している。
とにかくどちらも良いプレイの連続で
素晴らしい試合であり、見応え十分である。
前半は素晴らしい展開ながら、両チーム共に
相手チームの良いところを打ち消し無得点で終了した。
このような試合はどちらに転んでも面白いモノで
後半が大いに楽しみである。
気になるのはドイツのバラックが少々足を気にしている点である。
チームの起点であり、キャプテンという精神的支柱であるバラックが
抜けてしまうのは非常に痛い。
それだけに、今後のバラックのプレーも気になるところである。
迎えた後半だが、後半早々にアルゼンチンのキャプテンであり
サイド攻撃の起点となっていたソリンがイエローをもらってしまい
これが累積2枚目のイエローで、次の試合は欠場。
その直後の後半4分についに試合が動いた。
アルゼンチンのリケルメからのコーナーキックを
DFのアジャラがヘッドで合わせ、ゴール。
0-1とアルゼンチンが待望のリードを奪った。
アルゼンチンはこれまでの試合と違い、この試合では
リードした後も、徹底して攻めており
追加点を狙って動いている。
しかしリードされたドイツも黙っているわけはなく
ここで両チーム共に攻撃の姿勢を示している。
ドイツは後半に入るとフリードリッヒやシュナイダーも
積極的に攻めに参加して来ており
攻撃力がますます上がっている。
後半16分、ドイツはシュナイダーに代えてオドンコルを投入。
サイドからの積極的攻撃参加を狙っての交代である。
これでドイツの攻撃力はますます向上し
いよいよ面白くなって来た。
このあたりから、ドイツが良い攻撃を仕掛けるようになり
前半ではなかったコーナーキックを獲得するようになる。
ドイツにとっては日本戦でも見せたセットプレイは強力な武器であり
この試合でもそれは例外ではない。
それだけにこの流れはドイツに取っては良いものである。
アルゼンチンはドイツの攻撃が激化するにつれて
前線にクレスポだけを残し、守りを強化して
ドイツの猛攻を防いでいる。
そんな後半25分にアルゼンチンのGKがケガで倒れ
ドイツのセットプレイの最中にGKが交代。
おそらく後半中盤でのクローゼとの交錯で痛めたのだろう。
この交代はアルゼンチンに取って非常に厳しく
ドイツに取っては大いにチャンスである。
その直後、アルゼンチンはリケルメを下げ、カンビアッソを投入。
攻撃の起点となるリケルメを下げ
守備に長けたカンビアッソを入れたことで、アルゼンチンは
完全に守りに徹した布陣となる。
しかしながら、アルゼンチンの攻撃力が圧倒的に落ちたわけではなく
クレスポやテベスなどは健在であり、ドイツも油断は出来ない。
後半33分、アルゼンチンはここまで活躍したクレスポを下げて
長身のクルスを投入。
ドイツの強力なセットプレイも考えての交代である。
そんな後半35分、ついにドイツがやってくれた。
サイドからのバラックのクロスを後半29分に
シュバインシュタイガーに代わって入った長身のボロウスキが中継。
それをクローゼが強烈なヘッドで叩き込み1-1と
ドイツが同点に追いついた。
ここまでで守備的な布陣を敷いてしまったアルゼンチン。
これ以上カードはなく、後は選手任せ。
それに対してドイツはまだ一枚カードが残っており
ここからさらに攻撃的な布陣を敷くことが出来る。
そんな後半39分、疲れの見えるクローゼに代えて
ノイビルをを投入し、ドイツがついに最後のカードを切った。
ここまでドイツの交代は非常に有効的に作用しており
このノイビルの投入も大いに期待できそうである。
そして試合はついに4分のロスタイムへ突入。
決勝トーナメントでは引き分けはなく
延長戦、そしてPKと確実に決着がつく。
結局ロスタイムでも決着はつかず、ここから15分ハーフの
延長戦へと突入する。
延長戦前半、両チーム共に後半の延長線上の試合展開。
ドイツが気をつけたいのは、アルゼンチンの速攻である。
リケルメがいないことで中盤は多少楽になったが
リケルメのいた中盤を通り越して、一気に前線につなぐという
攻撃に切り替えており、これがもし攻め過ぎて
守りが手薄になったところに来られると
ドイツとしては非常に手痛い状況となってしまう。
延長戦前半は試合は動かず、1-1で折り返す。
しかし気になるのはドイツのバラックのケガである。
頻りに足を気にする仕草があり
このカードを使い切った状態では厳しい。
バラックのでき次第で、この試合の勝敗が決まると言っても
ドイツにとっては過言ではなく、後半が心配される。
バラックがギリギリまで治療を受け延長戦後半開始である。
開始早々にテベスの強烈なロングシュートがあり
ここへ来て、アルゼンチンが息を吹き返した可能性がある。
ドイツの中盤は中央にボロウスキが入り
バラックはサイドに移動している。
やはり中央を守り切れる状態ではないのかも知れない。
バラックの故障の為か、やはりアルゼンチンに流れがいっており
これまでのドイツペースから一転してアルゼンチンペースとなる。
調子に乗せると非常に恐ろしいアルゼンチンの攻撃を
ドイツはとにかく防ぐと言った格好となった。
そして延長戦後半9分過ぎたあたりで
ついにバラックが故障で動けない状態となった。
しかしドイツはバラックの穴を必死で埋めるように
積極的に動いており、厳しい状況ながら
攻めに転じるという展開もあり、非常に素晴らしく
本当に見応えのある素晴らしい試合となっている。
延長戦後半13分、ようやくバラックが戻り
いよいよPKになりそうな雰囲気である。
最後のアルゼンチンのセットプレイも
バラックのヘッドで逃れ、結局同点のまま終了。
これで最後のPK戦となる。
そして運命のPK戦。
先攻はドイツ、キッカーはノイビルである。
GKが反応するも、強烈なシュートでゴール右隅へ決まる。
後攻となるアルゼンチンのキッカーはクルス。
これもGKが反応するがゴール左上隅へ強烈なシュート。
両チーム共に決めて、ドイツの次のキッカーはバラック。
これを相手GKの反応の逆を突いてゴール。
アルゼンチンのキッカーはアジャラ。
この試合での先制点をあげた選手である。
しかしこれをドイツの守護神レーマンがしっかりと反応し
セービングしてドイツが有利にたった。
3人目のキッカーはドイツがポドルスキ。
これも安定したシュートでしっかりとゴール。
対するアルゼンチンはマキシ・ロドリゲス。
レーマンが反応するも届かず、こちらもゴール。
ドイツの4人目はボロウスキ。
GKの反応の逆を突いてゴール。
対するアルゼンチンはカンビアッソが蹴る。
このカンビアッソの強烈なシュートを
またも守護神レーマンが驚異的な反応で止めて
ドイツが激闘の末、勝利を手にした。
前大会に活躍したカーンの後継者として
またもドイツに強力なGKが誕生した。
今までもレーマンはその素晴らしいプレイに定評があったが
これでその地位を完璧なものとした。
結果としてはドイツの勝利となったが
本当に素晴らしい試合であり、見応えも十分。
これぞワールドカップといった白熱した試合であった。
今後の試合も大いに楽しみである。
2006年06月29日
スペイン敗退
少し遅れてしまったが、私が優勝候補にあげていた
スペインが負けてしまった。
フランスに1-3で敗れての敗退である。
これで私の予想で残るはイングランドとポルトガルだが
次の準々決勝でこの両チームが激突する。
予想した立場から考えると、何とも辛いトーナメントだが
仕方がないとしか言いようがない。
次の試合で、イングランドは相変わらずオーエンが怪我で欠場。
対するポルトガルは、累積で中盤の要であるデコが欠場。
お互いにベストメンバーでない中でキーマンとなるのは
イングランドはルーニーとベッカム。
ポルトガルはフィーゴとクリスティアーノ・ロナウドだろう。
おそらくデコの代わりをフィーゴが務める事になるはずなので
この試合大いに面白い事になりそうである。
2006年06月28日
au繰り越し無期限へ
ワールドカップもようやく中休みとなり
少しの間試合がない。
ワールドカップに明け暮れている間に
色々と世間では動いていたようである。
auがアナウンスしていた無料通話分の繰り越しだが
3ヶ月ではなく、無期限になるようである。
実施は8月頃のようだが、これではっきりした事は
明らかに通話定額を避けているという事。
恐らくVodafoneのように限定した通話定額は
近いうちに考えられるが、Willcomのような
キャリア間での通話定額などのサービスを打ち出す可能性は
少々薄いと考えられるのである。
もし、近いうちに通話定額を打ち出すのであれば
繰り越しを無期限にと言うその場しのぎの案を
この番号ポータビリティーが間近に迫った時期に
打ち出す事は考えにくい。
個人的な考えとしては、番号ポータビリティーで
影響が出そうだと判断した時点で携帯各社は
新しいサービスを打ち出す考えなのだろう。
番号ポータビリティーと言っても、すぐに皆がキャリア乗り換えを
積極的に考えているとは限らない。
先にサービスを打ち出してしまえば、自社が損をする。
そのため、慎重にまずは様子を見る構えと思われる。
さて、この番号ポータビリティーでどこまで影響が出るのだろうか。
2006年06月27日
ブラジル対ガーナ
ドイツワールドカップ決勝トーナメント。
本日の見所はブラジル対ガーナ。
先日の日本にとっては屈辱の布陣から一転し
ブラジルは最強の布陣である。
対するガーナはアッピアーとアモアーを中心に
今大会でイタリア、チェコ、アメリカという
強力なグループに入っていながら
しっかりと2位で通過しビッグサプライズを起こしてきた
興味深いチームであり、ブラジルに対して
かなわないまでも一泡吹かせて貰いたい。
残念ながらガーナの中盤の要のエッシェンは
累積イエローのため、欠場となっている。
ガーナはアフリカのブラジルと称されるほどのチーム。
この本家ブラジルとの試合でどこまで食い下がれるか
非常に面白い試合となりそうである。
試合開始から、ブラジルはロナウジーニョを中心に
攻めてきており、試合はブラジルペースで進む。
凄いのはガーナがしっかりとディフェンスをしているのだが
ブラジルがゆっくりとパスを回せている事。
しかもそのパスがワンタッチだったり
相手の頭上を越すループだったり
それをヘッドでパスし、そのパスを恐ろしく柔らかいトラップで
すぐに次へとパスをするといった異常なまでの個人技である。
ガーナもブラジルにテクニックでは劣ってしまうものの
その身体能力では十分に通用するものを持っており
ブラジルも油断は出来ない。
そんな前半9分、いきなり試合が動く。
ガーナがアドリアーノに対してラインを合わせた瞬間
カカがキラーパスを送ると同時にロナウドが一気に飛び出し
相手GKを落ち着いてかわしてゴール。
このゴールでロナウドはワールドカップ通算15ゴールと
ついに新記録を打ち出した。
印象では明らかにスピードがなく、弱いと思っていたが
どうやら今までのロナウドはロナウドであってロナウドでないようである。
恐らくパレイラ監督は今まで調子のでないロナウドに対して
使い続けることで調子を取り戻させ、前大会の様な
本来のロナウドの実力を引き出す作業を必死にやっていたのだろう。
それがここへ来て一気に開花したと言ったところである。
この得点以降、ガーナは大いに焦り、ファウルを続発。
イエローも2枚もらってしまっており、苦しい展開となってきた。
それに対してブラジルは冷静に対処し、しっかりと自分たちの
サッカーを組み立てており、やはり一枚上手な感がある。
しかし、前半中盤に入ったあたりから
ガーナの良い攻撃が見られる。
やはり今大会でビッグサプライズを起こした実力は
嘘ではないと言うことが証明されたわけである。
徐々に自分たちのサッカーの形を出そうと
奮戦しており、このブラジルとの攻防が面白い。
このガーナの猛攻はますます激化しており
ブラジルよりも圧倒し攻め続ける。
決定的なチャンスも多く、ブラジルが防戦一方となっており
ますます面白くなって来ている。
後半41分にはコーナーからのクロスをガーナのメンサーが
強力なヘッドで打ち込んだが、ブラジルGKジーダの足にあたり
不運にもゴールならず。
しかしそんなガーナペースをブラジルが黙っているわけはない。
前半終了間際、カウンターで一気にブラジルが上がり
右サイドのキャプテンカフーからのパスを
オフサイド気味ではあったが、アドリアーノが飛び出して
ゴールへ押し込み、2-0とブラジルがリードを広げる。
そのまま前半は終了したが、ブラジルが先制した後は
ガーナペースで試合が進み、後半も大いに面白い試合に
なることが予想される。
しかしながらブラジルに2点のリードを許してしまっており
ここからの挽回は少々厳しいかも知れない。
迎えた後半、ブラジルはエメルソンに代えて
ジウベウト・シウバを投入、無理をさせない構えである。
既に観客はガーナの見方であり、ガーナのホームであるかのような
声援がガーナに向けられる。
ブラジルはリードはしているものの、やりにくいだろう。
しかし、ガーナはこの試合で多くのイエローカードを貰っており
もし、仮にブラジルに勝ったとしても今後の試合は
間違いなく厳しい試合になるはずである。
後半もガーナは大いに攻め、ブラジルはその攻撃をしのぎ
一気にカウンターに持って行くといった展開。
そのまま試合は進み、後半15分にブラジルは
アドリアーノを下げてジュニーニョ・ペルナンブカーノを投入。
このジュニーニョ・ペルナンブカーノのシュートは
無回転で不規則な動きで落ちる強力なシュートで
日本の神・川口でも防ぐことの出来ないものであり
一度放たれたシュートがもし枠に行っていれば
まさに運に任せてGKやDFの体の一部に当たるのを祈るばかり。
ブラジルはどうにか3点目を取り、安全圏に試合を
進めようとの試みである。
ジュニーニョ・ペルナンブカーノを投入した後の
後半中盤あたりから、カウンター狙いだったブラジルが
ガーナを攻め立てる場面が多くなる。
ボランチを増やし、中盤を支配している事で
ガーナに攻撃まで持って行かせないのである。
そのまま試合は終盤へと進み両チーム共に
ゴールまで持って行くことが出来ない。
特にガーナはGKと1対1になりながら
ギャンが幾度となく外し、もったいない場面が多い。
確率の高い場面が多いだけに、既に逆転していても
不思議ではない状態となっている。
そしてそんなギャンが後半36分、相手のペナルティーエリア内で
明らかにシミュレーションとなるような倒れ方をして
この試合2枚目のイエローとなり、退場。
これでガーナは絶望的な状況となった。
そしてそれを横目で見るように、ブラジルはカカを下げて
リカルジーニョを投入し、次の試合に備える。
そしてその直後の後半39分、ブラジルがガーナにとどめを刺す。
交代したばかりのリカルジーニョが
ガーナのディフェンスが上がって来たのを見て
絶妙なループパスでゼ・ロベルトへ。
このパスを受けたゼ・ロベルトはワンタッチで相手GKの頭を越し
そのまま無人のゴールへドリブルで持ち込みゴール。
これで3-0とブラジルの勝利は決定的なものとなった。
勝利が決定的となり、ますます調子に乗るブラジル。
幾度となくガーナのゴールを脅かし、決定的なチャンスを作る。
しかし、ガーナも全く引かずに攻め立てており
こちらも決定的なチャンスを多く作り
10人で戦っているとは思えない試合である。
それだけに、このガーナの相手がブラジルでなく
他のチームだったら、本当にこの大会で大化けする可能性のある
興味深いチームだっただろう。
そしてそのまま試合は終了。
終わってみれば、やはりブラジルの強さが目立った試合であったが
ガーナの猛攻も非常に強力であり
次のワールドカップでのアフリカ勢の強さが期待される。
そしてブラジルが決勝戦に向けてますますコンディションを
整えており、それが不気味に光る状態でもある。
やはり優勝は前評判通りブラジルなのだろうか。
この後のスペインの試合は残念ながら見ることが出来ないが
個人的にはスペインに頑張ってもらいたいところである。
2006年06月26日
Live! & イタリア対オーストラリア
四ッ谷天窓.comfortにて、みゃあ氏のLiveを行った。
今回はPercussionに森下潤氏を加えてのLiveである。
MCでのワールドカップの話などが受けたのか
なかなかテンポの良いLiveで、評判も良かったようで
嬉しい限りであった。
来月には大和にてワンマンLiveも控えており
時間のある方は、是非遊びに来てはいかがだろうか。
さて、ワールドカップ決勝トーナメントである。
本日はイタリア対オーストラリア。
余談だが、昨日のポルトガル対オランダは
大荒れの試合となってしまった。
イエローカードの嵐となり、ポルトガルが勝利したものの
次の試合は勿論、今後の試合への影響が気になるところである。
イタリア対オーストラリア、私の周りではイタリアの評価は高く
特に今大会、イタリアの強さが目立つという話が多い。
それだけに日本が敗れたオーストラリアをきっちり倒してもらいたい。
イタリアはトッティを外し、デルピエロを左サイドに入れ
強力な布陣となっており、対するオーストラリアは主力メンバーの
キューウェルがケガで欠場。
オーストラリアにとっては非常に厳しい状況となっている。
試合開始から予想に反してオーストラリアのサイドからの攻撃が
非常に有効で、イタリアが手こずっているのが分かる。
しかしイタリアもピルロ、トーニ、ジラルディーノを中心に前半中盤から
大いにやり返し、イタリアペースで試合が進む。
個人的にはデルピエロの左サイドからの攻撃に期待したいが
そのまま前半は終了、0-0で折り返す。
迎えた後半、イタリアはいきなりスピードにのった
素晴らしいパス回しでオーストラリアを翻弄。
このままイタリアが押し切るかと思われた後半5分。
マテラッツィがブレッシアーノを倒して一発レッドで退場。
ここからオーストラリアの猛攻が始まる。
後半開始直後は良いペースだっただけに
イタリアにとっては大きな誤算だっただろう。
オーストラリアの猛攻に耐えながらも
イタリアはピルロやグロッソのサイド攻撃などで
何とか得点の機会を伺うが、ゴールまでは持って行けない。
しかし、後半終了間際についに試合が動く。
ロスタイムに入った後半終了間際に
左サイドからグロッソがペナルティーエリアに切り込み
それをオーストラリアDFのニールが倒してしまい痛恨のPK。
これを後半終盤からデルピエロと交代したトッティが落ち着いて決めて
ついに1-0とイタリアが待望の先取点を手にする。
そしてこれが決勝点となり、試合終了。
イタリアにとっては決して良い内容の試合ではなかったが
何とかベスト8に駒を進めることが出来たわけである。
予想よりもイタリアの調子が悪いのか
キューウェル不在のオーストラリアにこの試合では
今後の試合は少々厳しいかも知れない。
しかしながら、イタリアもこのまま終わるようなチームではなく
今後十分に修正してくる事が考えられるので
大いに期待したいところである。
2006年06月25日
Live! & イングランド対エクアドル
六本木のSleeper'sにて、JigsawのLiveを行った。
今回はゲストでVocalの野上ともみ氏を迎え
色々とバリエーションに富んだLiveとなり
評判も良かったようである。
次回も大いに楽しみにして頂きたい。
さて、ワールドカップ決勝トーナメント。
本日の見所はイングランド対エクアドル。
イングランドは、なんとオーエンが負傷してリタイアという
何とも痛いアクシデントに見舞われ
復活したルーニーに頼る布陣。
対するエクアドルは初めての決勝トーナメントであり
どうにかイングランドを倒し、少しでも上を目指したいところ。
バレンシア、デルガド、テノリオなどを中心に
なかなかの布陣で臨んでいる。
試合開始から、イングランドはルーニーを頼った攻撃で
前半中盤までいきなり畳み掛けるような攻撃を仕掛けるが
得点には至らず、後半25分あたりから
今度はエクアドルに反撃され、危険な場面も多い。
イングランドはルーニーに頼った縦パス一本。
つまり、厚い中盤でパス回しが上手くいかず
思い通りの試合展開ではない。
しかしエクアドルもイングランドのオフサイドトラップにはまり
どちらも攻め手に欠ける状態となった。
前半終盤になると、両チーム共に攻撃をしかけつつも
やはり攻めきれず、そのまま前半が終了。
どうにか後半で相手チームをどうにかしたい両チーム。
迎えた後半はイングランドが仕掛けていく展開。
エクアドルも何とかルーニーの突破を守っていたが
後半15分、ついにペナルティーエリア近くで
イングランドにFKが与えられる。
この試合、いつもの精度が出なかったベッカムだったが
ついにそのピンポイントシュートが決まった。
ベッカム独特のカーブがかかった急激に落ちるシュートは
相手GKが触りはしたが、そのままゴール左隅へ突き刺さり
イングランドがついに待望の先取点をあげた。
このままイングランドは一気に守りつつ
ルーニーを上手く使用して相手に驚異を与えつつ
後半を守りきって1-0でイングランドが勝利した。
やはりオーエンが不在とは言え
スター選手が揃ったイングランド相手には
エクアドルでは荷が重すぎたのかも知れない。
しかし、イングランドも本調子でない事は明らかであり
オーエンの穴は痛い。
私の予想では優勝がスペインかイングランド。
それだけに、現在のイングランドでは少々厳しいかも知れない。
私の考えは第1優勝候補がスペイン。
第2優勝候補がイングランド、そして第3優勝候補がポルトガルなのだが
もしかしたら第2と第3が入れ替わる可能性が高い。
さて、今後のワールドカップ、どうなるだろうか。
2006年06月24日
Live! & ドイツ対スウェーデン
六本木Avenueにて、円道一成氏率いる
Oh!God ShowのLiveを行った。
急遽参加する事になったのだが
強力なメンバーで、本当に嬉し限りである。
今月17日に御一緒させて頂いた平井光一氏、中村健治氏
ロベルト小山氏に加え
先月御一緒させて頂いた奥田やすひろ氏。
そして今回初となるのはダウンタウン・ブギウギバンドの
Bass、新井武士氏である。
そしてLiveの途中から杉山マキコ氏も駆けつけ
豪華なメンバーで大いに盛り上がるLiveとなった。
また、ビッグサプライズでゲストに
あのラッツ&スターの桑野信義氏がVocalで参加。
光栄であり、私も知らされていなかったので驚きであった。
Liveは大いに盛り上がり終了となり
起用して頂いた円道一成氏には感謝である。
さて、ドイツワールドカップもついに決勝トーナメントに突入。
強豪ひしめき合う中、どのチームが優勝するか
非常に興味深いところである。
まずは第1戦、ドイツ対スウェーデンである。
地元開催のドイツはホームでの試合、負けられない。
クローゼ、ノイビル、ポドルスキ、バラック、シュバインシュタイガー
ラームなどなど、強力な面々が揃っている。
スウェーデンはリュングベリ、ラーション、イブラヒモビッチ
この3人を核としてこちらも素晴らしいチームである。
試合開始からわずか4分、いきなり試合が動いた。
バラックからのパスで抜け出したクローゼが相手GKと1対1となるが
GKが何とか反応し、弾く。
しかしそのこぼれ球をポドルスキが詰めていきなりの先制点。
ドイツとしては非常に幸先の良い立ち上がりとなった。
その少し後の前半12分、またも試合が動く。
クローゼが一気に切れ込み、相手DFを引きつけたところで
フリーになったポドルスキへ絶妙なパス。
ポドルスキがフリーでペナルティーエリア外から
豪快なシュートでボールは左隅に突き刺さる。
これで2-0と、前半早々からドイツはリードを広げる。
どうにかしたいスウェーデンはラーション、イブラヒモビッチを中心に
攻撃を仕掛けるが、肝心のところで外す事が多く
得点には至らない。
そんな焦るスウェーデンに追い打ちをかけるように
前半35分、ディフェンダーのルチッチがこの試合2枚目のイエローで退場。
ただでさえ難しい試合に10人で戦わなければならなくなった。
ルチッチの退場から、ドイツはますます猛攻をかけ
試合は完全なドイツのペース。
ただ、前半はこのまま終了した。
起死回生を狙うスウェーデン。
後半開始からラーションを中心に積極的に攻めるが
やはりドイツの勢いを止めることが出来ない。
しかし後半8分、ついにスウェーデンにチャンスが訪れる。
イブラヒモビッチが3人に囲まれながらもドリブルで突破。
それをラーションに通したところで、ドイツ痛恨のファウル。
ペナルティーエリア内のため、スウェーデンのPKとなる。
このPKを蹴るのはラーション。
しかし、この大事なPKで枠を外してしまいゴールならず。
決定的なチャンスを逃したスウェーデンとしては
絶望的なぷれーとなってしまった。
ここから一気に流れはドイツへ。
バラック、クローゼ、ポドルスキの3人がスウェーデン陣内で
やりたい放題の活躍。
しかしこれ以上得点をやれないスウェーデンも必死で守り
得点には至らない。
そのまま後半も終盤に入り、ドイツは疲れのある選手を
順当に交代させ、無理をさせずに次の試合を見込んで
試合を運び、そのまま試合終了。
やはり圧倒的な攻撃力でドイツが勝利した。
こんな攻撃力が日本にも。。。と思ってしまうが
既に終わってしまった事なので仕方がない。
次に期待したい。
今大会では、やはり予想通り強豪チームが勝ち残っており
まさに白熱した試合が予想される。
私としては優勝はスペインかイングランド。
周囲の予想ではアルゼンチンを筆頭にブラジル、ドイツ
と言ったあたりが人気があるようである。
さてこの予想、どれが当たるのだろうか。
2006年06月23日
Live! & スペイン対サウジアラビア
六本木MorphにてSolaのLiveを行った。
今回からKeyに田中誠氏が参戦し
ますますサウンドに厚みが増し、良い状態に仕上がっている。
実際に評判も良く、Liveは大成功であった。
やはり待ち時間、そしてMCと昨日のブラジル戦の話になり
そちらの方は、何とも痛い結果となってしまったのが残念である。
次回のSolaのLiveはまだ未定だが是非ともいらして頂きたい。
さて、ワールドカップグループリーグl。
本日の見所はスペイン対サウジアラビアである。
スペインは既に決勝トーナメント進出を決めており
サウジアラビアは崖っぷち。
スペインに対して4点差以上つけて勝ち
同グループのもう一つの試合が引き分けなければならない。
既に日本同様に決勝トーナメント進出は絶望的だが
どこまで食い下がるか興味深いところである。
サウジアラビアはアル・ジャベルを中心に完璧な布陣だが
スペインの方はラウールは入っているが
完全にサブのメンバーであり、フェルナンド・トーレスや
シャビ、ビジャと言った面々がベンチスタートである。
試合開始からサウジアラビアが積極的な姿勢を見せるが
試合は完全なスペインペース。
前半から左サイドのレジェスを起点に攻め
サウジアラビアはなかなか思うように攻めることが出来ず
防戦一方となってしまう。
やはり無敵艦隊の名の通り、強力なチームである。
そして前半36分、ついに試合が動く。
左サイドからのフリーキックをファニートが合わせて
ヘッドで流し込みゴール。
まずはスペインが1-0と先制点をあげた。
そのまま前半は終了。
やはりスペインのペースだが、これがサブのメンバーと言うのが
大いに驚きである。
しかしながら、やはり主力のパワーを考えると
少々見劣りしてしまう感がある。
おそらくベストメンバーならば、数点入っていることだろう。
後半に期待したい。
迎えた後半だが、スペインはラウールを下げてビジャを投入。
無理をさせない構えである。
そのビジャを中心に後半もスペインペース。
サウジアラビアも奮戦するが、やはりどうにもならない。
後半の中盤になり、スペインはついにシャビとフェルナンド・トーレスを投入。
本気を出すと言うよりも、試合感を鈍らせない為の起用に思える。
サウジアラビアの方はムアスを投入しリズムを掴む場面もあったが
やはり得点には至らず、結局スペインが3連勝で
決勝トーナメントへ1位通過で進出する運びとなった。
私の今大会予想では、スペインかイングランドが
優勝すると予想しているだけに、決勝トーナメントでも
大いに活躍してもらいたいものである。
2006年06月22日
日本対ブラジル
ついに日本の決戦の時がやって来た。
ドイツワールドカップグループリーグ
日本の最終戦となるブラジル戦である。
この試合に2点差以上つけて勝たなければ
日本はグループリーグ敗退が決定する。
安全に行くなら3点差以上。
しかしながらブラジルに対して
今まで3点差もの大差をつけて勝った国は
ほとんどないのである。
もし日本が勝ったとしても、オーストラリアが
クロアチアに勝ってしまえば、意味がない。
何とも運任せな試合だが、WBCの奇跡が
もう一度サッカーでも起きることを信じるしかないだろう。
この試合両チームとも大きく布陣を変更しており
まず日本はFWに玉田と巻、MFには稲本を投入。
宮本の代わりには坪井が入っている。
また、ブラジルの方は完全な調整試合の布陣。
ロベルト・カルロスやエメルソン、アドリアーノといったメンバーが
控えに回っており、魔法のカルテットは不在である。
これがどういう結果をもたらすか、楽しみである。
試合開始から日本は積極的に攻めて点を取りにいく。
そして裏の試合のクロアチア対オーストラリアでは
スルナが強烈なフリーキックでいきなりのゴール。
先制点がクロアチアに入った。
このまま1-0でクロアチアが逃げ切れば日本としては
大いに嬉しい結果となる。
最悪の結果としてはオーストラリアが勝ってしまう事。
それだけに、早い時間でのクロアチアの得点は
一次の安心材料と言えるだろう。
前半6分、ロナウジーニョの芸術的なパスから
ロナウドが日本ゴールを狙うが、これを神・川口が好セーブ。
スピードの鈍いロナウドで良かったと、胸をなで下ろす瞬間である。
やはりクロアチア戦同様に、ディフェンスの弱さは
克服できていないのかも知れない。
この試合も神・川口の奇跡にすがるしかないのだろうか。
攻撃では玉田、稲本が非常に良い活躍をし
日本が攻撃で良い流れを掴んでいる。
しかし、問題はゴール出来るかどうか。
この試合では経過ではなく、結果が全て。
それだけに良い結果を期待したい。
前半15分、ブラジルのロビーニョが素晴らしいドリブルで
日本の中央から突破し、シュート。
これをまたも守護神・川口がはじいて危機を脱した。
その直後の前半20分にはまたもロナウドのシュートを
左手一本ではじき、その後の前半22分にも
ジュニーニョ・ペルナンブカーノの無回転で不規則な動きをする
強力なシュートをもはじいており、素晴らしいプレーの連続である。
今大会でのNo.1GKは、川口と言っても過言ではないだろう。
日本は玉田や稲本を中心に良い攻めを見せるが
ブラジルのようにシュートまで持って行く機会が少ない。
その上、神・川口が全て防いでいるが
ブラジルのシュートのほとんどは日本の枠を捉えており
一方日本は枠を捉えたシュートが少ない。
このあたりが日本の決定力の無さを露呈しているのだろうか。
しかしこの試合でのロナウジーニョのテクニックは恐ろしい。
日本のディフェンス数人を相手に、簡単に抜いてみせる。
しかもその抜き方が芸術的であり、まるで一人でリフティングを
しているようにしか見えないのである。
これが世界一のボールテクニックなのだろう。
そしてついに試合が動いた。
前半34分に左サイドの三都主の突破から玉田へ。
相手GKの位置から非常に難しい角度だったが
これを強烈なシュートでゴール左上隅にたたき込む。
日本についに先制点である。
この玉田のゴールにはAsian Cup以来の涙が出てしまった。
本当に素晴らしいゴールである。
ブラジルにとっては今大会初めての失点であった。
日本としてはここからが一番集中しなければならない時間帯。
先制点で浮き足だったところに、ブラジルが一気に攻めかかり
あっという間に同点、そして逆転というのが一番イヤな展開である。
一方のクロアチア対オーストラリアの試合がここで動いた。
クロアチアがペナルティーエリア内でのハンドを取られ
オーストラリアがPKを得て、これをムーアが決めて1-1と同点。
振り出しに戻ったわけである。
ブラジルの猛攻を防いでいるのは川口だけではない。
この試合大きく攻守において活躍しているのが稲本。
危険な時にはほとんどカバーに入っており
素晴らしいディフェンスで日本を救っている。
しかし、前半ロスタイムに悪夢がやって来た。
これまで鈍い動きに救われていたが
そのロナウドのヘッドで1-1と同点に追いつかれてしまう。
中澤が完全にロナウドから目を離し、ボールを見てしまったため
マークが外れ、ドンピシャでロナウドの頭へ。
目の前からのヘディングに、さすがの川口も
ここを防ぐことは難しかった。
非常に良い形だっただけに、大いに残念である。
どうにか後半に期待したい。
ハーフタイムに入り、ようやく気がついたのだが
この試合でも気になるポイントが1つ。
やはりNHKのアナウンサーがやってくれた。
ブラジルのカカを呼ぶときに「カカァー」である。
いや、さすがにそれは・・・・・。
どうしてそう言う呼び方になるのか質問したい。
ツッコミどころ満載である。
声を大にして言いたいが、彼は「カカ」である。
スペルも「KAKA」であり、「カカァー」とは読まない。
先日も書いたが、私はNHKが嫌いなわけではない。
さて、冗談を入れてリフレッシュしたところで後半開始である。
両チーム共に交代はない。
後半も開始早々から、日本ディフェンスの目はボールに行っており
前半のロスタイムの悪夢同様に、ブラジルにチャンスが訪れる。
ハーフタイムでツッコミを入れたカカがシュートを放つが
これは枠を捉えず、まずは一安心。
しかしブラジルは前半と違い、攻めに来ており
日本の今のディフェンスでは非常に危険である。
ただ、逆に日本のカウンターのチャンスもあるわけで
そちらに期待したい。
しかしそれは甘い考えだった。
日本があまりにディフェンスラインを下げすぎた。
後半9分、ジュニーニョ・ペルナンブカーノの前を空けた為
その無回転で不規則な動きをする強烈なミドルシュートが
日本のゴールに突き刺さる。
打ってくださいとばかりに、完全にフリーにしてしまっており
日本のディフェンスの悪さがますます露呈する。
日本はここで小笠原に代えて中田浩二を投入。
中田を一列上げて攻撃に参加させる戦術である。
そして、ここでクロアチア対オーストラリアの試合が動いており
ニコ・コバチによる強烈なミドルシュートで
クロアチアが1点を追加し、2-1とリード。
もし前半のスコアのままだったら、ここは両手を挙げて
喜ぶところであり、本当に残念である。
そして後半14分、日本にとっては絶望の追加点が入ってしまう。
左サイドから上がってきたロベルト・カルロスの代役の
ジウベルトがそのまま豪快なシュート。
マークが外れており、これもフリーで打たせてしまいゴール。
これで1-3と、絶望的なスコアになってしまう。
日本は直後に巻に代えて高原を投入。
この試合初出場で浮き足立っていただけに正解かも知れない。
しかしこの高原が交代した直後に痛めていた膝を負傷。
とりあえず担架で運ばれ、ピッチの外で治療を施す。
高原がピッチの外にいる間も、ブラジルの猛攻は続き
もう完全に川口の練習かと思われる程に
ブラジルがフリーでシュートを放っている。
高原が一度はピッチに戻るが、やはりすぐに退場。
代わって大黒が急遽ピッチに入る。
これで日本は全てのカードを切り終わり
あとは選手に任せるしかない。
それに引き替えブラジルには本来のスタメンである
エメルソン、アドリアーノ、ゼ・ロベルト、ロベルト・カルロス、カフーなど
強力なメンバーが控えており、日本は完全に遊ばれてしまっている。
ブラジルはここで2人のメンバー交代。
カカを下げて、ゼ・ロベルト。
もう一人は驚くべき事にロナウジーニョに代えて
リカルジーニョを投入。
ブラジルは本当に調整試合にしか思っていないようである。
後半も残すところ10分となっており
裏の試合であるクロアチア対オーストラリアは
またも試合が動き、オーストラリアのキューウェルが
クロスで上がったボールがこぼれたところを押し込み
オーストラリアが追加点で2-2とし
日本はますます不利な状況になった。
その直後、日本にとどめを刺すかのような追加点が入る。
数では圧倒的に勝っていたのにもかかわらず
やはりロナウドのマークを完全に外し、そこへパスが入って
ロナウドがフリーで思い切りシュート。
これで4-1と完全に日本が突き放された。
この瞬間の玉田の顔を、私は一生忘れないだろう。
本当にやるせない表情で、見ているこちらも心が痛い。
そしてその直後、ブラジルは3人目の交代を
GKで使い、前大会までレギュラーだったセニに交代し
完全に消化試合扱いである。
この交代を見て、日本代表の顔が一気に落ち込んでゆく。
既に後半中盤あたりから、日本代表の足は止まっており
完全にブラジルペース。
中田英寿や玉田、そして後半から入ったメンバー以外は
もう棒立ち状態で、プレーになっていない。
前半から仕掛けた疲労もあると思うが、心が折れている。
試合時間は虚しく経過し、ついにロスタイム。
この時間帯がサッカーで一番点の入る時間帯なだけに
とにかくあと1点でよいので取って欲しいところだが
ピッチにホイッスルが響き渡る。
残念と言うよりも、力が入らない。
もし、前半1-0で折り返せていれば
試合結果はもう少し変わったかも知れない。
裏のクロアチア対オーストラリアの試合は
2-2の引き分けだったため
日本はブラジルに3点差つけて勝たなければならなかった。
ただ、決勝トーナメント進出よりも
この試合が惨劇と変わった事が辛い。
同点や僅差での負けなら納得が行くのかも知れないが
これは本当に心が痛い。
試合終了後、ピッチでショックを隠しきれず
横たわったままタオルを顔に掛けたまま
泣き続ける中田英寿の姿は本当に痛々しく
その心情が切々とこちらに伝わってくる。
これから先、ずっと心に残る事だろう。
試合終了後のインタビューでも選手一同言葉が無く
インタビューアーも困り果てると言った状況であった。
日本代表の次の課題であるAsian Cup、そして北京五輪に
大きく期待しつつ、健闘をたたえたい。
本当にお疲れ様である。
さて、湿っぽく締めるのも辛いので
裏の試合であるクロアチア対オーストラリアの試合だが
こちらは終わってみれば合計11枚のイエローカードが飛び交い
クロアチアが8枚、オーストラリアが3枚。
そしてクロアチアは2人、オーストラリアは1人の
合計3人の退場者が出ており、最後は9人対10人という
およそサッカーとは思えない状態で試合をしていたようである。
クロアチアも、勝てば決勝トーナメント進出だっただけに
必死だったのだと思うが、さすがにやり過ぎな感は否めない。
今大会からラフプレイには厳しくなった事もあるが
さすがにこんな試合は見た事がない。
この組の最終戦はどちらもある意味惨劇だったようである。
明日は六本木Morphにて、SolaのLiveに参加する。
Solaの星野ゆうた氏は、大のサッカーファンであり
自身も選手として大学で優秀選手に選ばれ
現在もアマチュアでサッカーを楽しんでいるだけに
明日の空き時間の話題がどうなるか興味深い。
また急遽決定したのだが、明後日六本木にて
円道一成氏がプロデュースしている円道氏のオリジナルバンドに
ゲスト出演する運びとなった。
メンバーには先日の平井光一氏や中村健治氏、ロベルト小山氏に加えて
Drumsには奥田やすひろ氏、Bassにはダウンタウン・ブギウギバンドの
新井武士氏が名を連ねており、素晴らしいLiveとなる事だろう。
もし時間のある方は、いらしてみてはいかがだろうか。
2006年06月21日
ポルトガル対メキシコ
ワールドカップグループリーグもいよいよ大詰め。
この試合で決勝トーナメント進出が決まると言う
一戦も多くなってきた。
本日の見所であるポルトガル対メキシコもその一つ。
既にポルトガルは決勝トーナメント進出を決めているが
メキシコはこの試合成績が引き分け以上で
決勝トーナメント進出が決定する。
ポルトガルは既に次の決勝トーナメントを見据えてのスタメン。
イエローカードをもらっている選手を控えに回している。
と言うのも、この試合でイエローをもらって
累積2枚になってしまうと、次の決勝トーナメント第1戦で
出場出来なくなってしまうが、この試合でイエローをもらわなければ
決勝トーナメントにはイエローは持ち越されないため
綺麗な状態でまた試合に臨めるのである。
ポルトガルはデコをとクリスティアーノ・ロナウドを下げており
この試合で活躍すると思われる選手はフィーゴとミゲルだろう。
対するメキシコはベストメンバーでの布陣。
注目はストライカーのフォンセカと攻守共に大活躍のマルケスである。
試合開始からメキシコが素晴らしい運動量で
積極的に攻める試合運びとなっている。
ポルトガルの方はやはりベストメンバーでない上に
中盤のデコが不在のためか、少々心許ない。
しかし、このメキシコの積極的な攻めが裏目に出た。
押されていたポルトガルが中盤でボールを奪い
そこからカウンター一閃。
マニシェがサイドに振ったボールを折り返させ、それを自ら決めて
ポルトガルが1-0とリード。
ポルトガルはリードを奪ったことで盛り返し
相変わらずメキシコが積極的に攻めているものの
非常に落ち着いて対処出来ている。
そしてそんな試合が続く中でも
やはりポルトガルのフィーゴは恐ろしい。
引いて守っているポルトガルだが
フィーゴにボールを入れれば一人で突破しチャンスを作ってしまう。
メキシコにとってこんな怖い存在はないだろう。
そのフィーゴが一人奮戦しメキシコを攪乱していた前半24分。
ポルトガルのコーナーキックで、フィーゴの蹴ったクロスが
良いところに行き、それを思わずメキシコの
キャプテン、マルケスがハンドしてしまう。
これでPKとなり、シモンがフェイントを入れつつ、落ち着いて決めて2-0。
守っているはずのポルトガルが2点先制という
興味深い試合展開となった。
しかしそのメキシコも黙ってはいない。
前半28分、攻めに攻めた結果得たコーナーキックを
フォンセカがヘッドで決めて2-1。
この流れを断ち切るあたりはさすがストライカーである。
フォンセカの素晴らしいタイミングでのゴールから
メキシコはまたも盛り返し、積極的に攻める。
ポルトガルは堅実に守る戦術だが
やはりミゲルのオーバーラップやフィーゴの強力な突破は
健在であり、メキシコの脅威となっている。
前半はそのまま白熱した試合展開だったが
得点には至らず、後半へ。
後半もメキシコが攻めるが、得点とまではいかない。
そんな後半12分、メキシコに大チャンスである。
右サイドからのクロスをフォンセカがシュート。
このシュートをポルトガルのミゲルが手で止めて
痛恨のPKとなる。
このPKをブラボが蹴るが、なんと枠を大きく外してしまう。
大舞台でのPKはこれがあるから大変である。
そしてその直後、メキシコが再度攻めるが
ペレスが、ペナルティーエリア内でわざと倒れる
シミュレーションを取られて、この試合2枚目となるイエロー。
これでペレスが退場となり、メキシコは10人での
試合を強いられてしまう。
その後もメキシコは積極的に攻めようとするが
やはり精彩を欠いており、得点には至らず
結局2-1でポルトガルが勝利。
この試合終わってみれば10枚のイエローカードが飛び交い
ポルトガルのイエロー対策は大成功だったと言える。
メキシコは一人退場者を出すなど、痛い試合となった。
メキシコの決勝トーナメント進出だが
アンゴラがイランとの試合に引き分けてしまったため
決勝トーナメント進出が決定。
ポルトガルが1位通過、メキシコが2位通過となった。
痛い負けを喫したが、結局は決勝トーナメント進出。
日本にもこんな奇跡が起きてくれることを祈りたい。
2006年06月20日
ドイツ対エクアドル
ワールドカップグループリーグもいよいよ大詰め。
各グループも、本日より最終戦に入った。
本日の見所はドイツ対エクアドル。
両チーム共に既に決勝トーナメント進出を決めているが
この直接対決で1位通過かが決まる試合であり
どちらも引けない戦いである。
ドイツは完全なベストメンバー。
対するエクアドルはスタメンを大きく変更しており
もしかしたらこの試合を調整に使うつもりなのかも知れない。
既に決勝トーナメント進出を決めているだけに
若い選手や、今後のオリンピックなどの大きな大会で
活躍すると予想される選手を出しておきたいという
意図があっても不思議ではない。
試合開始からエクアドルはボールを回しつつ
機会を見て、いきなり決定的な形を作るも
ドイツが何とか交わす。
ドイツはエクアドルの堅い守りをこじ開けるべく
ゆっくりとパスを回し様子をうかがう。
そしてそんな前半4分にいきなり試合が動いた。
ドイツのコーナーキックからこぼれたボールを
シュバインシュタイガーが折り返し、それをクローゼがシュート。
これが決まってドイツいきなりのゴールで1-0と先制する。
この試合まだ前半が始まってすぐのところだが
アナウンサーがカミカミで、ろくに名前も呼べず
しかも背番号までしっかり映っている選手の名前を間違えるなど
もうどうしようもない。
やはりNHKにサッカー中継は向いていない。
勉強し直すか、他局からフリーになったアナウンサーを使うか
サッカー中継は遠慮して頂きたいところである。
NHK嫌いというわけでは全くないのだが
サッカーに関する事となると、我慢ならない。
エクアドルは非常に守備の堅いチームで有名だが
引いて守るというのではなく、本当にディフェンスが上手い。
引いて守るだけなら、どのチームでもある程度出来るが
エクアドルは中盤からしっかりチェックを入れて
ディフェンスの移り変わりやチェックの入れ替えなども
非常にスムーズで見ていて美しい。
このディフェンスを崩すのは、先ほどのコーナーキックなどの
止まった動きからでないと難しいだろう。
前半は終始ドイツがボールをキープしている印象があるが
これはやはりドイツの方が技術的に勝っている証拠だろう。
エクアドルのように中盤からチェックの厳しいチームに対して
最終ラインまでボールを下げて、相手を引き出し
そこから前にボールを入れて、サイドチェンジなどで
緩急をつけて一気に攻めるという先方である。
一見するとドイツに攻撃する意志がないように見え
特ににわかサッカーファンにはつまらない試合に
思えるかも知れないが、この攻撃方法は非常に難しく高度である。
また、それでも防いでいるエクアドルのディフェンスも素晴らしい。
そんな攻防が続き、前半は終了するかに思えた前半44分。
ここで試合が動いた。
バラックからの絶妙なループパスを
抜け出したクローゼがバランスを崩しながらも
しっかりしたボールタッチでゴールに流し込み、これで2-0。
やはりドイツはこのバラックとクローゼが強力である。
このまま前半は終了。
迎えた後半、エクアドルはFWを1人代えて
どうにか巻き返しを狙ってくる。
後半の立ち上がりで、まずはドイツが
決定的なチャンスを作るが、GKの好セーブに阻まれる。
そしてエクアドルがここから一気に攻めかかる。
しかしながら、得点には至らずという状態の時に
ドイツはこの隙を見逃さなかった。
後半12分、エクアドルがコーナーキックで
ドイツ側に選手が集まっているところを守り切り
ここから一気にカウンター一閃。
右サイドからシュナイダーの素晴らしいクロスを
ポドルスキが綺麗に決めてゴール。
これでドイツは3-0と大量リードを奪う。
ドイツは後半中盤あたりで、選手を次々にチェンジし
クローゼなども下げて、後は守るだけという状態になった。
それでもバラックやシュバインシュタイガー、ポドルスキなど
強力な選手が残っており、その攻撃力は未だ注意が必要である。
エクアドルはどうにか1点を取ろうと必死に攻撃を仕掛けるが
やはりこのあたりが強豪チームとの実力の差なのだろうか。
どうしてもゴールを奪う事が出来ない。
そのまま試合終了となり、地元チームのドイツが完勝した。
日本にもこのような攻撃力があれば
どんなに試合が楽に進み、かつ観戦者が落ち着いて見られる事だろうか。
今度のブラジル戦で日本は少なくとも2点差つけて
ドイツに勝たなければ決勝トーナメント進出は難しく
安全に行きたければ3点差は欲しいところ。
しかも、もし日本がブラジルに勝ったとしても
クロアチア対オーストラリアの試合は日本対ブラジル戦よりも少し後。
中継ではほとんど時間差がないようだが
やはり多少日本戦の方が早いようで
日本が勝っても、手放しには喜べない。
もしオーストラリアが勝ってしまえば
日本が勝ったとしてもグループリーグ敗退が決まり
クロアチアが大量得点でオーストラリアに勝てば
日本がどんなに点差をつけてもやはり敗退。
それだけに決定力が欲しい。
さて今度のブラジル戦、どうなるだろうか・・・。
2006年06月19日
SBC Session & トーゴ対スイス
Lanternでお馴染みのSoul Bumpin' Crewの
青山編Sessionを南青山にあるMike's Paradiseにて行った。
今回もSBCのホストメンバー全員が揃い
リーダーの里村美和氏を中心に大いに盛り上がった。
また今回からシリーズ化され、毎月第3週の月曜日に
このMike's Paradiseにて行うこととなった。
序盤は参加者が少ないかと思われたが
中盤になるにつれて多くの方々が訪れて
結局満員となり、嬉しい限りであった。
また、前回同様にSessionの締めはやはり円道一成氏に
オールディーズの大御所、ドリフターズのレイ・ドロシー氏を加えて
きっちりと締めて頂いた。
Lantern Sessionよりはさすがに人数が落ち着いているので
落ち着きながらもSessionをしっかり楽しみたい方は
SBC青山Ver.でお楽しみになってはいかがだろうか。
さて、ワールドカップのグループリーグも大詰めとなってきた。
本日は見られる試合が1試合のみで、トーゴ対スイスである。
私の注目はトーゴのアデバヨール。
12試合に出場し、11得点という日本の決定力不足を
尻目に見るかのような強力なストライカーである。
また、スイスもこのところ強くなってきており楽しみである。
試合開始からまずはスイスのペースで試合は進む。
トーゴもアデバヨールを中心に攻めるのだが
立ち上がりがあまり良くない状態である。
そんな前半16分、いきなりスイスの先制である。
左サイドからのクロスをバルネッタが折り返し
それをゴール前のフレイが豪快にシュート。
これが決まって0-1とスイスがまずはリードする。
この得点から、トーゴの逆襲である。
ストライカーのアデバヨールと前半25分に入ったサリフの活躍で
とにかく攻めて攻めて攻めまくる。
しかし、これがチャンスを作るもなかなか決まらず
そのまま前半は終了。
後半開始直後、いきなりアデバヨールがラフプレーによりイエロー。
試合後半はトーゴペースかと思われたが
後半から投入したスイスのハカンヤキンが非常に活躍し
まさに一進一退の白熱した試合に変化した。
そのまま試合は進むが、得点はない。
しかし、後半終了間際になった後半42分。
スイスはルストリネッリを投入。
これが大当たりで、次の瞬間となる後半43分。
左サイドから来たボールをルストリネッリが
グラウンダーのクロスをあげ、それをバルネッタがシュート。
これがゴールとなり、0-2とスイスがダメ押しの追加点。
このまま試合は終了となり、期待していたアデバヨールの
得点は見ることが出来なかった。
日本にも是非こんな強力なストライカーが欲しいところである。
2006年06月18日
Live! & 日本対クロアチア
大和Hagin's Bφにて、久々にみゃあ氏のLiveを行った。
およそ1ヶ月ぶりとなるのだが
そんなブランクは感じず、良いLiveとなった。
MC中からサッカーの話となり
やはり今夜行われる日本対クロアチア戦の
注目の高さが分かる気がする。
さて、いよいよやってきたワールドカップ注目の
日本対クロアチア戦。
先日のオーストラリアとの初戦に負けてしまった日本に
残された道は、勝つことのみ。
それだけにこの試合で、2点差以上つけて勝ち
そして次のブラジルをも倒して決勝トーナメントに
進出してもらいたい。
前大会で決勝トーナメントで負けてベスト16まで行き
今大会ではその上を目指したい日本代表の
活躍を期待したいところである。
日本はようやくベストメンバーでの布陣。
現在考え得る最強の布陣である。
対するクロアチアもニコ・コバチを中心に
プルソ、クラスニッチの強力な布陣である。
試合開始から、両チーム共に白熱した試合を展開する。
ケガで心配された加地も復活し右サイドにも期待したい。
前半2分、早速中村のドリブル突破からファウルを得て
右サイドからのFKを得る。
なかなか面白いところにボールが出たが
得点には至らなかった。
このプレーから日本は良いリズムを掴み
攻めていきたいところ。
日本がこの試合気をつけなければならないのは
リズムに乗って攻める事はもちろんだが
攻撃に出ている時のディフェンスである。
オーストラリア戦ではそれが元で後半に
悪夢の3連続得点を喰らってしまった。
大いに気をつけて欲しいところである。
また、気温も非常に高いため
スタミナが切れてきたあたりでも
注意が必要と言えるだろう。
前半の立ち上がりは日本が良く攻めているのだが
気になるのは守備である。
どうもオーストラリア戦とイメージが重なる。
前半から良く攻め、守備では川口の好セーブが目立つ。
良く攻めると言う事は、スタミナ配分が心配され
川口の好セーブが目立つと言うことは
日本のゴールに向かってボールが飛んできていると言う事。
つまり、クロアチアにシュートまで
持って行かれていると言う事の証明でもあるのである。
前半中盤に入り、日本に動きが見える。
これまで速攻の多かった攻め方から一転し
スローダウンし、ここから一気にスピードアップし
攻めに転じるという戦術を使っている。
これがなかなか効果的であり
攻撃面でもスタミナ面でも良い状態と言える。
しかし、ディフェンス面ではまだ微妙な状態が続く。
そんな前半21分、ディフェンス面で心配されていたところへ
攻め込まれ、ペナルティーエリアに入ったプルソを
宮本が倒してしまい、なんとPKとなる。
しかし、しかし、この日本の危機を救ったのは
やはり神・川口である。
このPKをなんと奇跡的なセーブで弾き
得点許さなかったのである。
おそらく日本の誰もがAsian Cupの再来を期待しただろう。
それをこのワールドカップという大舞台で
やってのける川口は本当に世界に誇れるGKである。
神・川口の活躍は良かったが
未だ日本のディフェンスが微妙だと言う事に変わりはない。
このプレーの後で川口と宮本が確認しあう場面があったので
ディフェンスの修正をして欲しいところである。
川口のプレーから日本は良く攻めており
三都主や小笠原強力なミドルシュートなど
攻撃のバリエーションが多く出ており
ここでどうにか得点が欲しい。
一方ディフェンスでは左サイドが狙われており
こちらもいつ得点されてもおかしくない状態。
もう観戦している私は胃が痛くなってしまう。
前半も終盤に入ったあたりでは
日本のミドルシュートがますます目立っている。
特に中田英寿の強烈なミドルシュートは
素晴らしいものであった。
しかし後半39分、またもクロアチアに決定的な場面。
ここも神・川口の好セーブで危機を脱したが
クロアチアのスルナの日本側左サイドから攻撃が
面白いように決まっており
三都主のディフェンスの当たり方を修正しないと
本当に危険である。
スルナがフリーになる場面が多く
ニコ・コバチからのキラーパスや
サイドチェンジ時などが危ない。
しかし、どうにか前半は守りきり前半終了。
前半終盤はクロアチアの猛攻を
日本が運だけで切り抜けた感があり
後半までに修正しないと、この試合を落とす可能性が高い。
後半、日本は福西に代えて稲本を投入。
稲本の攻守に渡る能力は素晴らしく
大いに期待したいところである。
日本のキックオフから始まった後半だが
クロアチアのいきなりのフリーキック。
日本のディフェンスは修正されているか心配である。
このフリーキックは日本の壁に当たり回避した。
後半から入った稲本だが、攻守に渡り
非常に良いプレーで勇気づけてくれる。
特にディフェンスでの活躍は素晴らしい。
元々稲本はボランチの得意な選手であり
こういった使い方が合っているのだろう。
後半6分、日本に決定的な場面が訪れるが
柳沢のシュートが外れ、得点には至らない。
その直後の後半7分、逆にクロアチアに
決定的な場面を作られるが
またも守護神・川口の好セーブ。
しかしこんな奇跡はいつまでも続くものではない。
今までの感じから行くと、神・川口の奇跡は
1試合に5回~6回が限度。
それだけに、これ以上の決定的な場面は要注意である。
川口もそれを知っているかの様に宮本に檄を飛ばす。
個人的にはそろそろクロアチアが疲れると予想したい。
体格に恵まれているクロアチアだが
スタミナは日本の方が勝っていると思われるので
このあたりで日本に追い風となって欲しいところである。
そして後半16分、柳沢に代えて玉田を投入。
特にクロアチアはこの時間帯スピードが落ちており
ドリブルが有効な手段なため、玉田の強力な突破力は
日本の大きな原動力となることだろう。
その証拠に玉田が入った直後に
玉田はファウルを貰っており、クロアチアが
玉田のようなスピードのある選手を嫌がっている事が窺える。
また、玉田はその機動力を生かし
ディフェンスでも効果を発揮する選手であり
稲本同様に、この試合のキーマンとなって欲しい。
後半24分、クロアチアがついにカードを切った。
ボランチのトゥドールに代えてFWのオリッチを投入。
クロアチアも初戦のブラジル戦で負けているだけに
ここは必死に得点を狙ってきている。
後半30分近辺で心配されるのは三都主。
とにかく集中力を欠いており、つまらないミスが多く
何度も日本がピンチにさらされる事になっている。
やはり左サイドで攻撃にも参加しているため
スタミナの消耗が激しく、それに加えて
メンタル面が弱いという弱点もあり
こういった事になっているのだろう。
このあたり、もう見ている方としても
あまりのハラハラした試合展開に
非常に疲労感がある。
もし私が高齢だったら、この試合中に死んでしまうだろう。
後半も残り10分となり、両チームともに
いよいよスタミナが無くなってきている。
そして後半39分、ついに日本は高原に代えて大黒を投入。
何とか得点が欲しいところである。
交代した高原の表情は疲労困憊と言った感じで
この試合の激しさが窺える。
直後にクロアチアも最後の交代選手を入れており
これで両チーム全てのカードを切り終えて
後は選手頼みと言ったところ。
しかし、このクロアチアの交代でキーマンのスルナが
フィールドを去ったため、多少楽になるかも知れない。
後半42分、危険な時間帯にクロアチアのコーナーキックとなるが
相手も集中力を欠いており、日本が守り切った。
その後、すぐに日本も三都主の突破からコーナーキックを得るが
これもゴールとまでは行かず、そのまま試合はロスタイムへ。
ロスタイムは3分の表示であり、サッカーで一番危険な時間帯である。
ロスタイム2分のあたりで良いテンポで攻めている日本の攻めを
断ち切るかのように審判にボールがあたり
攻撃の芽を摘まれてしまう。
見ている限り、明らかに審判がボールから目を離しており
こういった緊迫した試合ではあってはならない事である。
そしてそのまま試合終了。
日本は引き分けながら、勝ち点1を得たが
ますます危険な状態となった。
得失点差で日本は-2であり
このグループでも最下位である。
それだけに、この後のブラジル対オーストラリアの
試合には注目しなければならないだろう。
そしてそのブラジル対オーストラリアの試合は
予想通り2-0でブラジルの勝利。
日本はとにかくブラジルに対して
なるべく差をつけて勝つ事しか
決勝トーナメントに進む道は無い。
厳しい状態ではあるが、WBCの奇跡をもう一度期待しよう。
2006年06月17日
Live! & ポルトガル対イラン
ワールドカップ熱で、このところずっと
サッカーの試合の事しか書いていなかったが
ついに待望のLiveがやってきた。
メンバーは超強力なメンバーで
Lanternでもお馴染みの日本が誇るBlues Singerの
円道一成氏を筆頭に、Drumsはジュディマリの五十嵐公太氏。
Bassに爆風スランプのBBQ和佐田氏。
KeyにNANIWA Expressの中村健治氏。
Guitarにレベッカ、プリンセスプリンセスの
プロデューサとして有名な平井光一氏。
ブラスセクションにはスリルのロベルト小山氏。
昨年末に御一緒した伊計博司氏と
久々の杉山マキコ氏。
またゲストには先日全米ツアーを終えたばかりの
伝説のロックバンド、ラウドネスのVocalの二井原実氏。
他にもRIKO氏など多数ゲストミュージシャンが参加し
素晴らしいLiveとなった。
今回お誘い頂いた円道一成氏には感謝である。
凄いことに、私がSaxでアドリブを取り
その後、Vocalでもアドリブを取っていた時に
二井原氏がフェイクで絡んで来たのである。
まさかあのラウドネスの二井原実氏と
Vocalでフェイク合戦が出来るとは思わなかった。
本当に光栄であり、嬉しい限りである。
Live終了後はそのままSessionとなり
こちらも大いに盛り上がった。
先月のRIKO氏とのLiveも素晴らしいメンバーであったが
今回も本当に素晴らしいミュージシャンが集まるLiveであった。
さて、ワールドカップ9日目。
本日の見所はポルトガル対イランである。
本当はイタリア対アメリカを見たかったのだが
BSに入っていないため、断念。
NHKに恨みはないが、ワールドカップをBSで放送するのは
全く持って迷惑である。
こんな素晴らしい祭典は絶対に誰もが
容易に見られるようにするべきである。
さておき、ポルトガルにはあのフィーゴとクリスティアーノ・ロナウドがおり
その他のメンバーも強力である。
2004年のEUROでは惜しくもギリシャに敗れたが準優勝という
結果を残しており、なかなか注目できる。
対するイランは、アジアの強豪チーム。
日本と対戦する機会も多く、ダエイを中心に
こちらも近年スター選手が揃ってきている。
アジア全体の実力をチェックする意味でも面白い。
試合開始から、ポルトガルの猛攻が炸裂する。
イランボールでキックオフしたはずが
開始から10分間近く、ほとんどイランにボールを触らせず
圧倒的有利で試合を進める。
これは先日のアルゼンチン同様、一方的な試合になるかもしれない。
ポルトガルはフィーゴとクリスティアーノ・ロナウド、パウレタの3トップで
対するイランはあのダエイが欠場。
さすがに年齢には勝てないのだろうか。
前半中盤から、イランも右サイドからマハダビキアを起点に攻めるが
どうしても決定力に欠ける。
やはり192cmのダエイお得意の非常に高い打点からのヘッドがないと
少々厳しいと思われる。
前半終了に向けて、イランも盛り返すが
どうにもならず、ポルトガルも決定的なチャンスを数多く得ながらも
ゴールには至らず、そのまま前半終了となる。
ボール支配率はポルトガルが67%、イランは33%と
試合としてはやはりポルトガルが完全に優勢。
見ているとダエイを欠いたイランでは、少々厳しい。
イランのベストメンバーであれば、良い試合をしたかも知れない。
後半も前半同様にポルトガル優勢で試合は進む。
イランはマハダビキアを起点に
ポルトガルは中盤のファンタジスタであるデコを起点に
フィーゴとクリスティアーノ・ロナウドを使い
厳しく攻め立てる。
このポルトガルの中盤がなかなか良く
攻守の切り替えのスピードが非常に速く
地味ながらも、堅実なプレーが効果的である。
また、サイドバックのミゲルのオーバーラップも
強力な武器となっている。
そして後半18分に、ついに試合が動いた。
やはりポルトガルのゴールであった。
左サイドから一気に切れ込んだフィーゴが
マークを自分に引きつけ、デコへパス。
ゴール正面で待っていたデコはフィーゴからのパスを
ダイレクトで強力なシュート。
これがゴール左隅に突き刺さり、ポルトガルが先制。
ブラジルから帰化したデコの素晴らしい活躍であった。
このゴールからイランは一気に攻撃に転じ
後半中盤は猛攻をかけてゴールを狙う。
しかし相手GKのファインプレーもあり
なかなか結果には結びつかず
苦しい時間帯が続く。
イランにとって苦しい時間帯に終止符を打つように
後半35分に左サイドのフィーゴの突破を止めに行ったイランがファウル。
これがペナルティーエリアの中でのファウルとなりポルトガルのPK。
このPKをクリスティアーノ・ロナウドが落ち着いて決めて
2-0とポルトガルが決定的なリードを奪う。
イランは2-0となっても諦めず攻めたのだが
やはりポルトガルの中盤に苦しめられ
得点には至らず試合終了。
終わってみれば、デコ、フィーゴ、クリスティアーノ・ロナウドの
3人が中心となり、ポルトガルは点を取らなければいけない
全ての選手がしっかりと機能し、得点をあげての
非常に良い試合であった。
アルゼンチンのような派手さはないが、良いチームである。
今後も注目したいチームと言えるだろう。
明日はいよいよ運命の日本対クロアチアの試合である。
この試合に勝たなければ日本は決勝トーナメントに
出場する事は不可能となる。
調整を続ける日本代表が、オーストラリア戦から
どこまで進化しているか、大いに期待したい。
2006年06月16日
アルゼンチン対セルビア・モンテネグロ
ドイツワールドカップ8日目。
本日はアルゼンチン対セルビア・モンテネグロである。
南米のチームというとブラジルという印象が強いが
このアルゼンチンも恐ろしい強さを持っているチームである。
特にこのところ、ブラジルのロナウジーニョの人気で
ブラジルに目が行きがちな風潮だが
メッシやリケルメと言った強力な選手を数多く抱えている。
この強力なチームに対し、セルビア・モンテネグロが
どう戦うかが試合の見所だろう。
試合開始からアルゼンチンが攻撃に出る。
そして前半6分、いきなりの得点である。
左サイドから抜け出たサビオラからのパスを
マキシロドリゲスが華麗なシュートでまずは1-0と
アルゼンチンがリード。
とにかくアルゼンチンのパス回しのスピードが速く
一方的に試合を進めている。
セルビア・モンテネグロも弱いチームではないのだが
今大会のアルゼンチンは恐ろしいかもしれない。
セルビアはいきなり得点されてしまい
なかなか自分たちのペースにならず
攻めようとはするが、アルゼンチンの守りに跳ね返されてしまう。
アルゼンチンは攻撃だけでなく、守備も非常に堅実で
驚異的な力を秘めており、このチームを崩すのは難しいだろう。
そして前半31分、クレスポとの華麗なワンツーで抜け出した
カンビアッソが冷静にシュートしてゴール。
これで2-0とアルゼンチンがリードを広げる。
この素晴らしいパスワークをどうやって止めるのか
検討もつかない素晴らしいプレイであった。
その後の前半41分、サイドからサビオラが切れ込んでシュート。
相手GKがかろうじて弾いたボールを
詰めていたマキシロドリゲスが押し込みゴール。
この右サイドのサビオラのポテンシャルも恐ろしいものがある。
そしてそのまま前半が終了したが
この試合でもイエローカードが飛び交い
前半だけでアルゼンチンに1枚、セルビアに3枚と
4枚のカードが出されている。
今大会から危険なファウルへの判定が厳しくなったのが窺える。
後半開始直後からセルビアが攻めに行くが
やはりアルゼンチンのしっかりした守りには通用しない。
そのまま試合は進み、後半14分にこれまで素晴らしい活躍だった
サビオラを下げてテペスを投入。
テペス投入から6分、後半20分についにレッドカードが出された。
セルビアのケジュマンが両足でタックルに行き、一発退場。
アルゼンチンの恐ろしいまでの強さに
ファウルをしなければどうにもならない状況なのだろう。
セルビアは手も足も出ていない。
後半30分に、アルゼンチンはこの試合2得点の
マキシロドリゲスを下げて、ついにメッシを投入。
ここでさらに追加点を狙う作戦である。
その直後の後半33分、そのメッシがドリブル突破から
グラウンダーのクロス、それをクレスポがシュートしゴール。
マラドーナの再来といわれるメッシのいきなりのアシスト。
これで4-0とアルゼンチンの大量リードである。
そして後半39分、メッシに負けじと今度はテペスが
相手DF2人を抜き去り、GKと1対1となり
綺麗に逆を突いてゴール。
DFが強力なタックルをしているのにもかかわらず
それよりも強力なフィジカルでバランスを崩さず抜き去った。
5-0ともうアルゼンチンの勢いは止められない。
そのまま終了かと思われた後半43分に
今度はテペスからのパスを右サイドのメッシが受け
一気に相手ペナルティーエリアへ切れ込み
華麗なシュートでゴール。
これでメッシはワールドカップ初出場・初アシスト・初ゴールと
恐ろしい活躍で、マラドーナを超える存在と言っても
過言ではない存在になりつつあるようである。
ブラジルが先日のクロアチア戦でもう一つだっただけに
このアルゼンチンの強さは際だっているように思われる。
このまま試合は終了し、終わってみれば
6-0とアルゼンチンの圧倒的な勝利で幕を閉じた。
私が今大会で注目しているスペインやイングランドでも
このアルゼンチンに勝てるのかどうか疑問が残る。
今大会は素晴らしい試合が数多く見られるかも知れない。
2006年06月15日
イングランド対トリニダードトバコ
ワールドカップもいよいよ各チーム2試合目に入り
各チーム、出そろったと言ったところであるが
先日1-0で何とか勝利したイングランドに対し
今大会で非常に興味深いトリニダードトバコがぶつかっていく。
実力的には圧倒的にイングランドが優勢と言ったところだが
トリニダードトバコは初出場にして、初戦のスウェーデンとの
試合を引き分けており勝ち点を得た事で波に乗っている。
それだけに、「もしかしたら?」というハプニングもあるかも知れない。
イングランドはベッカム、ジェラード、ランバートの強力な中盤に加え
この試合はオーウェンとクラウチが前線のスタメンに入っている。
ケガのルーニーも練習では軽々とウォーミングアップをこなしており
その存在が不気味なものとなっている。
対するトリニダードトバコはヨークを中心に良くまとまっており
23人のうち、15人が現在イングランドでプレーしている。
またこの試合にはレフリーに日本人の上川氏が入っている。
試合開始からやはりイングランドが圧倒的に攻める。
ボール支配率もイングランドが大きく上回り
いつ得点してもおかしくない状態である。
しかし、トリニダードトバコもなかなか善戦しており
しっかり守りながら、カウンターを狙い機会を伺っている。
ただ、今大会は欧州勢が強い上に守備型のチームが
負けると言う傾向があるため
トリニダードトバコには不利かも知れない。
前半中盤には相次いでジェラードに対しファウル。
2分間で2枚のイエローを出してしまう。
この試合もカードの雨になるのだろうか。
今大会では危険なファウルに対しては
容易にイエローを出すように変更されており
カードに関してはどのチームも気をつけなければならない。
前半の終盤にヨークが一時負傷により退場する場面があったが
問題なくすぐに復帰。
また、前半終了間際にトリニダードトバコに
決定的なチャンスがあったが、残念ながらギリギリでクリア。
おそらく残り数cmボールがゴールに入っていれば
トリニダードトバコのゴールだっただろう。
直後にトリニダードトバコのファウルがありまたもイエロー。
これで前半3枚のイエローが出ている。
そしてロスタイムが過ぎ、そのまま前半は終了。
イングランドが完全にピッチを支配していながら
トリニダードトバコの引いた守りに、最後の最後で守られてしまう。
後半はどうでるのかが興味深い。
後半は開始直後からいきなりのイエロー。
トリニダードトバコのGKがゴールキックを蹴るのが遅く
遅延行為と見なされたのである。
試合はやはりイングランドが大いに攻めるが
前半同様得点には至らない。
前半のイングランドのボール支配率は62%だったが
ゴールには至らず、トリニダードトバコのディフェンス能力の
高さが窺える。
後半11分にはまたもトリニダードトバコのファウルで
イエローカードが飛び出す。
これでこの試合5枚目のカードである。
後半13分に、ついに怪物の登場である。
イングランドの点取り屋ルーニーがついにピッチに入った。
これまで不気味にベンチにいただけに
そのプレイに注目したい。
ルーニーが入ってから、得点にはまだ結びつかないが
イングランドの動きが明らかに変わっている。
特にトリニダードトバコのような引いて守っている相手に
ルーニーが追い越す動き、そして自らの突破と
攻撃にバリエーションが出てきており
その力はケガから復帰したばかりとは言え、健在である。
イングランドの本当の強さはこのルーニーがいてこそであり
ルーニーが確実に試合に出られる事を考えると
今大会のイングランドはなかなか面白そうである。
後半18分には、今度はイングランドのランバートがファウルで
イエローをもらってしまう。
しかし、やはりワールドカップ常連のイングランド。
ファウルの数が少なく、長期戦となるワールドカップの
先を見据えてしっかりとプレイしているのが窺える。
そして試合も終盤に差しかかった後半38分。
ついに試合が動いた。
起点となったのは、やはりベッカムのピンポイントクロスであった。
右サイドからのベッカムのクロスにクラウチがヘッドであわせ
ようやく1-0とイングランドが先制する。
ここまで20本ものシュートを打って、無得点だった
イングランドなだけに、その喜びは非常に大きいだろう。
サポーターもこの得点で一気に復活し、大盛況である。
ついにリードされたトリニダードトバコは
中盤をのセオパルドを下げてワイズを投入。
どうにか得点を取りに行く布陣である。
しかし、ここでイングランドがそれを粉砕。
今度はジェラードである。
ペナルティーエリア外から、強烈な左足でのミドルシュート。
芸術的な軌跡を描き、ゴール左隅に突き刺さった。
ロスタイムは3分、ロスタイムにトリニダードトバコが
ついに得点かと思われた場面があったが
ゴールネットを揺らすも、残念ながらオフサイド。
そのまま試合終了となり、イングランドが勝利。
決勝トーナメント進出を決めた。
引いた相手に良く戦った素晴らしい試合であった。
しかもそれが両方とも流れの中での得点であり
強豪国の貫禄を見せつけた結果となった。
個人的には今大会の優勝予想をスペインかイングランドだと
予想しているだけに、今後が楽しみである。
2006年06月14日
スペイン対ウクライナ
ドイツワールドカップ本日の見所は
スペイン対ウクライナの試合だろう。
ドイツやサウジアラビアの試合もなかなかだが
ここはレアルのラウールやリバプールのルイス・ガルシアなど
素晴らしいプレーヤが勢揃いしているスペインだと思われる。
対するウクライナはワールドカップ本戦には初出場だが
シェフチェンコを始め、こちらも強力な選手が揃っている。
スペインはスタメンでラウール、ホアキンを外しており
その戦術も気になるところである。
試合開始からスペインお得意のサイドからの
フェルナンド・トーレスとルイス・ガルシアの2人による
強力な突破からの攻撃が炸裂する。
ウクライナも良いチャンスを手にする事もあるが
やはりスペインの方に分があるようである。
そして前半13分、やはり試合が動いた。
シャビのコーナーキックからクロスが入り
それをシャビ・アロンソが倒れ込むように
狭いスペースでヘッド。
これがゴールとなり、1-0とスペインが先制した。
その直後の前半17分。
またもスペインは相手ゴール正面からのフリーキックを
ビジャが綺麗に沈めて2-0とリードを広げる。
この時点で完全なスペインペースとなり
ウクライナは全く良いところがない。
シェフチェンコがどうにか奮戦するが
この調子付いたスペインを止めるのは難しい。
そのまま前半は終了。
後半もやはりスペインが圧倒的な強さを見せる。
そして後半3分、早速試合が動く。
フェルナンド・トーレスの突破をファウルで止めたウクライナの
ワシュクがレッドカードで一発退場。
それがPKとなり、ビジャが綺麗に決めて3-0とし
ウクライナを一気に引き離す。
これで人数的にも点数的にも圧倒的不利となったウクライナ。
ここからどう対処するか考え深いものがある。
その後の後半10分、そのビジャに代えてついにラウールを投入。
いよいよスペインの至宝の登場である。
スペインは3点のリードを奪い、このあたりからあまり攻め立てず
しっかりと守る状態になっており、試合は終盤へ。
そのまま試合が終了すると思っていたが
後半36分、フェルナンド・トーレスがパスカットから
一気に突破し美しいシュートでゴール。
これで4-0とウクライナを置き去りにした。
競技場のスペインのファンはお祭り騒ぎである。
日本もこんな試合をしてくれれば嬉しいのだが。。。
スペインの完全勝利で試合終了。
終わってみれば圧倒的な強さをスペインが見せつけた。
今大会ではもしかしたらスペインが強いかも知れない。
もちろん、「優勝は日本!」と言いたいが
それはさておき、今大会で栄光を掴むのはどのチームだろうか。
2006年06月13日
Lantern Session 追悼青木智仁氏 & ブラジル対クロアチア
第2週のLantern Sessionに参加した。
今回は少し遅れていったのだが
入った途端、様子がおかしい。
まず既に始まっているのに音がしない。
中の様子を見てみると皆うつむいているのである。
おそらくどなたか亡くなったのだと思い
黙祷が終わってから話を聞いてみて大いに驚いた。
なんと日本のFusion界のカリスマと言うべきBassistである
青木智仁氏が昨日亡くなったというのである。
青木氏は49歳であり、あまりに若過ぎる死であった。
私も青木氏がプレイしているアーティストや楽曲を
散々コピーした経験があり、私の周りのBassistも
彼を非常にリスペクトするプレーヤーが多く
今回の事はとにかく残念で仕方がない。
さて、そんな事もあってSessionはいつも以上に
良い演奏が繰り広げられる。
私も、その雰囲気につられて満足の行くSessionとなった。
残念ではあるが、受け止めるしかないだろう。
安らかな眠りについて頂きたい。
そんなこんなで帰路につき
いよいよワールドカップ、ブラジル対クロアチアである。
日本が初戦のオーストラリア戦を落としてしまっただけに
ブラジルにはクロアチアに大差をつけて勝利してもらいたい。
ブラジルはロナウジーニョを筆頭にロナウド、カカ、アドリアーノ
そしてロベルト・カルロスと最強の布陣。
対するクロアチアもクラニチャル、プルソなどの
ベストメンバーで来ている。
試合開始から、ブラジルが襲いかかる。
シュート数は明らかにブラジルが勝っており
決定的なチャンスも数多い。
と言うより、普通のチームなら決定的なチャンスではないボールが
ブラジルにとっては決定的なチャンスになってしまうのである。
クロアチアは何とか踏ん張り、数をかけてどうにかロナウジーニョを
早い段階で封じている状態である。
クロアチアにもチャンスはあるが、ブラジルのディフェンスの前に
こちらも早めに潰されてしまっている。
しかしブラジルの実力を考えれば、クロアチアは良く守っていると言える。
起点となるロナウジーニョを完全に潰し
シュートまでは持って行かれるが、ブラジルらしい攻撃は
今のところ出させていない状態である。
日本にとってのシミュレーションをするならば
この両チーム共に恐ろしい程のフィジカルである。
クロアチアはスタメンで180cm以下が1人だけ。
ブラジルはその巨大なクロアチアの選手を相手に
全く動じず、むしろ倒すなどして上回っているとも言える。
そして前半32分、クロアチアのディフェンスの要のR.コヴァチが
クロアチアのペナルティーエリアのすぐ外でファウル。
このフリーキックをロナウジーニョが蹴るが壁に阻まれた。
しかし、凄いのはここからである。
こぼれ球を自ら拾ったロナウジーニョは
クロアチアの巨大なディフェンス陣4人を相手に
一人でボールキープ。
そのうえ、カカにパスを出そうとしたのである。
ファウルで止まってしまったが、恐ろしい能力。
このチームに勝たなくてはいけない日本は大変である。
その後、クロアチアのM.コヴァチがアドリアーノとの接触で
負傷退場しレコと交代、これは痛い状態となった。
それでもクロアチアは良く守り、ブラジルは攻めあぐねての
ミドルシュートが目立っていた。
しかし、前半43分ついに試合が動く。
カカのミドルシュートが炸裂。
攻めあぐねてのミドルシュートでこの威力。
完全に枠をとらえ、ゴール。
カカにボールが渡った瞬間の柔軟なトラップから
異常なまでの素早い動きだしで
シュートまで持って行ってしまった。
個人技の国ブラジルの名に相応しい得点と言えるだろう。
そのまま前半は終了。
後半どうなるか非常に気になるところである。
後半開始からクロアチアはどうにか同点に追いつこうと
必死であるが、気をつけなければならないのは
ブラジルのカウンター。
ブラジルの驚異的な攻撃力にどこまで集中力が持つか
そのあたりが勝敗の分かれ目となるだろう。
日本としてはクロアチアの左サイドのプルソに要注意だろう。
ブラジルを相手に、クロアチアの左サイドは
全く引けを取っていない。
むしろこの左サイドのプルソの攻撃には
ブラジルも大いに手を焼いているようである。
日本から見れば右サイドになるので
加地の復帰が待ち遠しい限りである。
日本に取って恐ろしいのはもちろんブラジルの攻撃力だが
こうやって見ていると、ブラジルの驚異的な攻撃力の裏に
守備の面で少々穴がありそうである。
ただ、そこを日本が突けるかどうかは別だが
もし突けるのならば日本にも十分チャンスはあるだろう。
特に、この試合はクロアチアの攻撃力も高く
ブラジルのDFも少々引いて守っている。
日本戦では恐らくクロアチアのDFもロベルト・カルロスや
ゼ・ロベルトなどが上がってくると思われるので
面白いかも知れない。
後半も中盤になると、さすがのブラジルも疲れが見え
クロアチアが非常に良いところまで攻めている。
そこでブラジルはロナウドに代えてロビーニョを投入。
FWとは言え、少々後ろからゲームメイクも出来る
強力な選手である。
それでもさすがは王者ブラジル。
しっかりと切り抜け、試合はついに終盤へ。
ここに来ると気持ちは前に言っているのだが
クロアチアの動きも少々鈍ってくる。
最後までクロアチアは食い下がり
チャンスを作り続けるが、試合はロスタイムに突入する。
ロスタイムは2分、点を取るには十分な時間だが
ここは両者共に引かず、試合終了。
やはりブラジルが勝利した。
この試合のおかげで、日本にはまだチャンスが残された。
クロアチア、ブラジルと2戦連勝するか
クロアチアに2点差以上つけて勝ち
ブラジルと引き分けて、クロアチアがオーストラリアと
引き分ければ日本は決勝トーナメント進出である。
しかし、どうせなら自力で決勝に行きたいところ。
予想としてはブラジルには次戦のオーストラリア戦に
負けることは考えにくいので、日本戦を前に
決勝トーナメント進出を決めてもらい
日本戦を少しでも気を抜いて戦ってもらうことで
日本に少しでも勝機を見い出し、クロアチアとブラジルに勝って
どうにか決勝リーグ進出にこぎ着けたいところである。
既に非常に苦しい日本だが
今年はワールドベースボールクラシックの奇跡的な勝利がある。
日本に運気があると信じて、今後の試合を見守りたい。
2006年06月12日
日本対オーストラリア
ドイツワールドカップ、ついに日本の初戦
日本対オーストラリアの試合が行われた。
最終戦がブラジル戦と言うこともあり
ここは絶対に勝たなければならない試合。
名将ヒディンク率いるオーストラリアに対し
日本がどう戦うか、非常に注目したい一戦である。
守りのチームであるオーストラリアだが
攻撃力はケイヒル、ビドゥカ、キューウェルの
3人を中心に良い攻めを見せるチームであり
なによりヒディンクの戦略がキーポイントになるかも知れない。
彼の采配により、実力以上のチームになってしまうと
日本としては面倒な展開である。
日本は加地を欠いているが、高原、柳沢、中村、三都主と
出場が危ぶまれた選手は全員揃っている。
しかし面白いことに、小笠原が外れて坪井が入っている。
DF登録の選手が5人という興味深い布陣である。
おそらくサイドから駒野や三都主が上がる際に
手薄になる守備を固める為だろう。
そしてオーストラリアのスタメンにはケイヒルがいない。
どうにか日本のスピードのある攻撃でオーストラリアを
切り崩し、先制点を奪いたいところである。
試合開始早々から日本は大いに攻めて
前半1分にもならないところで、中田が素晴らしい位置での
フリーキックを獲得した。
このフリーキックは中村が蹴ったが、残念ながら壁に阻まれた。
その後も両者共に良い戦いを展開するが
やはりオーストラリアのビドゥカが要注意である。
神・川口の奇跡的なセーブでどうにか切り抜けたが
このビドゥカを何とかしないと非常に危ない。
何よりビドゥカの高さよりも体重差が大きく
中澤や川口でも吹き飛ばされてしまっている。
前半の中盤まではボール支配率はオーストラリアだが
日本はそこまでオーストラリアに齟齬とはさせていない。
しかしながら、日本も持ち前の早いパス回しが出せず
両チーム全く譲らない。
ただ、時折日本が得るチャンスは非常に有効で
決定的な場面が幾つかあると言った状況である。
その後、オーストラリアの決定的な場面が幾度かあったが
前半26分、ついに試合が動いた。
サイドから駒野が切り込み、そこから中村へ。
その中村が絶妙なクロスを入れるが
それを高原、柳沢の両名が意図的にではないと思われるが
スルーし、それが相手GKの意表を突き、そのままゴール。
日本待望の先取点をもぎ取り、1-0と先制した。
問題はここからである。
オーストラリアはここで一気に攻めて来るわけで
日本はそれをかわしつつも、もう1点追加点が欲しいところである。
特に日本は先制点をあげた試合では負けることが多く
非常に気になる部分である。
前半30分、やはりオーストラリアの厳しい攻めに
宮本がファウルでイエローをもらってしまう。
長期戦になるワールドカップではこのイエローも気をつけたい。
しかしそれはオーストラリアも同じ。
中村を押さえるためにオーストラリア側もイエローをもらっている。
そして前半35分には長い距離を走った柳沢に
相手ディフェンスのタックルが入り、痛めていた右足を抱え
一時退場する場面もあったが、その後すぐに復帰。
イエローと同じく、日本としてはケガ人が多いため
ケガにも十分に気をつけたいところである。
そんな中、前半39分に今度は高原が日本のオフサイドで
オーストラリアのプレー再開を遅らせたとしてイエローをもらう。
これで日本は前半だけで2枚のイエローをもらってしまった。
日本の得点源なだけに、ここは気をつけてもらいたい。
このまま前半は何とか切り抜け、日本リードで終了。
少々ラッキーな感はあったが、運も実力のうち。
特に神・川口の素晴らしいセーブが連発。
Asian Cupを彷彿とさせる驚異的なプレーであった。
後は集中力を切らさず、後半を乗り切りたいところである。
後半は開始早々からオーストラリアが得点を狙いに来る。
しかし日本もしっかりと守り、良く防いでいる。
後半7分、オーストラリアはここまで活躍し、疲れの見える
ブレッシアーノを下げて、要注意人物のケイヒルを入れてくる。
また、その直後には坪井が恐らく筋肉系の故障により
茂庭と交代となった。
ピッチサイドの坪井の治療を見る限り、肉離れなどの
大きなケガではなく、強い痙攣などの
比較的軽いものだと思われる。
後はこの坪井の穴をどう埋めるかである。
茂庭は非常に高さのある選手であるが
果たしてこの試合のような戦術的なディフェンスに
どこまであわせられるかがポイントになるだろう。
このあたりでオーストラリアも焦っているらしく
オーストラリアのDFムーアが柳沢を止めるために
ハーフウェイライン近辺でイエローをもらっている。
後半15分にオーストラリアは秘密兵器の
194cmの長身のケネディを入れて来た。
ただでさえビドゥカが邪魔な状況で
このケネディがどう影響するか、気になるところである。
しかしさすがのビドゥカと言えど
そろそろ疲れの見える頃。
これまでとにかくビドゥカに入れるという
オーストラリアのスタイルから考えれば
ビドゥカの消耗度は大きいと思われる。
またビドゥカに限らず、この時点でオーストラリア全体の
運動量が少々落ちてきている。
ここまでで非常に気になる点が1つ。
アナウンサーがしきりに「ビドゥーカ」と発音するのが
気になって仕方がない。
日本読みなのでどちらでも良いのだが
アナウンサーが言う度に、「ビドゥカ!!!」と
心の中で突っ込んでしまう自分がいた。
さて、試合は後半も中盤に差しかかり
集中力が微妙になってくる時間帯である。
オーストラリア全体の運動量が落ちているとは言え
ケネディやケイヒルなどの交代した選手は
運動量豊富であり、オーストラリア全体の動きに
惑わされていると痛い目を見そうである。
そんな後半22分に、茂庭がペナルティーエリアの外
ギリギリの部分でファウル、しかもイエロー。
非常に危険なフリーキックをもらってしまう。
しかし、そこはこの試合でまさに守護神と化している
神・川口がまたも奇跡的なセーブ。
日本に彼を超えるGKは出るのだろうか。
また、このプレーの中でオーストラリアのケイヒルも
イエローをもらっており、この試合カードが飛び交う形となった。
この試合、宮本が非常に良いディフェンスをしており
ビドゥカをしっかりと押さえている。
後半29分、オーストラリアはどうにか点を取ろうと
中盤のウィルクシャーを下げてFWのアロイージを投入。
これでオーストラリアのFWは3人となり
これまでの守備的なチームとは打って変わって
攻撃的なチームに変わった。
その後、後半32分には入ったばかりのアロイージが
中澤に対してファウル、これがイエローとなる。
そして後半33分には疲れの見える柳沢を下げて
中盤の小野を投入。
小野をボランチの位置に据えて中田が一列上がり
中田と中村の攻撃的な中盤とし、高原の1トップで
追加点を狙う作戦に出た。
この交代で日本の運動量は上がり良い効果が生まれる。
後半38分、中澤が自陣ペナルティーエリアの外
日本ゴール正面でファウル。
そのフリーキックをまたも神・川口が神懸かり的なセーブ。
しかし、ついに悪魔の時間がやって来た。
その直後の後半39分に相手のコーナーからのボールを
川口が飛び出してクリアしようとするが阻まれ
こぼれ球をオーストラリアがシュート、一度は日本が防ぐが
そのこぼれ球を押し込まれついにオーストラリアが得点。
この後半のギリギリのところになり1-1と同点になってしまう。
ここまで何とか持ちこたえて来ただけに
何とか日本に勝利して欲しいものであるが
果たしてもう一点取れるだろうか。
しかしその後の後半44分、またもオーストラリアに得点。
攻めに人数を使って薄くなた日本の守備を突かれ
要注意人物のケイヒルに綺麗にシュートを決められた。
ロスタイムは3分との表示、ここで日本は大黒を投入。
DFの茂庭を下げ、完全に点を取りに行く布陣である。
しかしこの作戦が裏目に出てしまった。
ますます薄くなった日本の守備を突かれ
今度はアロイージにドリブルで突破されて得点。
これで1-3と絶望的な状況になった。
得失点差の事を考え、1点でも取りたいところだが
ここで試合終了。
まさに悪夢と言える最悪の試合結果である。
試合終了と共に映ったヒディンクの顔が腹立たしい。
ここまで見ていて頭に来る試合も珍しく
こうなったらクロアチアとブラジルを一蹴し
決勝トーナメントに駒を進めてもらいたい。
次に期待する事にする。
2006年06月11日
オランダ対セルビア・モンテネグロ
ドイツワールドカップ3日目、注目の試合は
オランダ対セルビア・モンテネグロである。
オランダの監督は監督経験のないファン・バステン監督が
世界の有名クラブチームで活躍する選手ではなく
国内の若手を中心にチームを構築、成功を収めた
面白いチームであり
対するセルビア・モンテネグロは予選での失点がわずか1点という
驚異的な中盤の守備力とカウンター攻撃が特徴の
興味深いチーム。
ここまでのワールドカップの経緯を見る限りヨーロッパのチームが強く
守備型のチームは負けるという傾向にあるが
果たしてこの試合もそれに当てはまるのかが見物である。
試合開始からオランダ、セルビア・モンテネグロ共に
白熱した試合を繰り広げる。
オランダはチェルシーで活躍するロッベンと
日本代表MF小野が在籍していたオランダのフェイエノールトで
小野と共に活躍し、現在はアーセナルにいるファン・ペルシーの
強力な2トップで相手を切り崩しにかかり
セルビア・モンテネグロは守備型と言えど
なかなか強力な攻撃を仕掛けていく。
そして前半17分、早速試合が動いた。
これまでも素晴らしい活躍を見せていたロッベンが
相手の裏をかいて飛び出し、そこへハーフウェイラインから
ファン・ペルシーのキラーパス。
ロッベンはそれを受け、相手GKを見ながら華麗なシュートで
ついにオランダが1-0と先制した。
やはりこのワールドカップの傾向に当てはまる試合なのだろうか。
そのまま前半は両チーム共に強力な攻撃を仕掛けるが
得点に至らず終了。
後半開始直後から、セルビア・モンテネグロが一気に攻めかかる。
しかしオランダもセルビアの素晴らしい守備に勝る守りで
得点を許さない。
試合は進み、後半24分にはファン・ペルシーと同じく
小野とプレイし、現在もフェイエノールトにいるのカイトが登場。
直後の後半25分にはオランダのGKファン・デル・サールが
足をつるアクシデントもあったが、試合は動かない。
見ているとやはりオランダが強い。
確かにセルビア・モンテネグロも強いチームだが
経験不足な感は否めない。
選手層が薄いというのもそう感じる原因かも知れない。
オランダはロッベンを中心に素晴らしい攻撃を展開し
さすがはヨーロッパの強豪と言ったところだろう。
後半37分にはまたもオランダGKのファン・デル・サールが
足をつるアクシデント。
ワールドカップという大舞台での緊張もあるのだと思うが
必死に痛みを堪えて足を治す姿は少々笑える。
また、この試合ではイエローカードが多く出されており
後半40分の時点で5枚のイエローカードである。
そのうち3枚がセルビア・モンテネグロへのカードとなっている。
長期戦となるワールドカップではこのイエローカードが
大きな影響力を持ち、気をつけなければならない。
日本も気の短い三都主は注意が必要だろう。
ただでさえ代わりの居ないサイドバックで欠員が出れば
目も当てられない状態になるだろう。
セルビア・モンテネグロはどうにか同点に戻そうとするが
オランダも全く引かず、むしろロッベンを中心に攻めており
セルビアもロッベンを止めることが出来ない。
後半45分には飛び出したロッベンを止めようと
ファウルをしたセルビアに対してまたもイエロー。
これでこの試合6枚目のイエローである。
試合はロスタイムに入るもセルビア一歩及ばず試合終了。
やはり今回のワールドカップはヨーロッパ勢が強い。
また守備型のチームが負ける傾向にある。
この傾向が日本にどう影響するのだろうか。
クロアチア戦などは気になるところである。
オレンジ軍団オランダの勝利でこの試合は幕を閉じた。
明日はいよいよ日本の初戦となる
日本対オーストラリア。
日本が決勝進出するためには、絶対に負けられない試合である。
大いに頑張って頂きたい。
2006年06月10日
Live! & イングランド対パラグアイ
六本木Mouphにて、ManomanaのLiveに参加した。
今回はGuest参加で2ステージのうち
1stで1曲と2ndへの参加となった。
極上エロスというテーマに沿って
非常に刺激的なステージであった。
2ndでは私にもメイクが施され
目の周りが真っ黒に、、、そして髪は某アニメの
スーパー○イヤ人の様に逆立った状態となり
何とも貴重な体験をさせて頂いた。
Liveは150人を超える満員御礼で
大盛況で幕を閉じた。
また機会があれば是非とも参加したいものである。
さて、ワールドカップも2日目となった。
2日目の注目はイングランド対パラグアイの試合だろう。
レアルのスターベッカムや、リバプールのジェラードなど
大いに注目したい選手がいるわけである。
まず練習で驚くのは大きなケガを負っているルーニーである。
練習で非常に元気よくシュート、ドリブル、パスと活躍しており
本当にケガで出場できない状態なのかと疑ってしまうほどである。
もしかしたらイングランドのここぞという時の秘密兵器として
温存しているのかもしれない。
対するパラグアイは南米の強豪チーム。
この試合は見物である。
そして試合は開始直後からいきなり動く。
左サイドからのベッカムのフリーキックである。
恐ろしいほどの精度で真っ直ぐゴールへ。
公式にはパラグアイDFのガマーラのオウンゴールとなっているが
ガマーラが触らなくても完璧に入っていた素晴らしいシュートであった。
早速1-0とリードしたイングランド。
対するパラグアイは昨日のコスタリカ同様に
守備型のチームだったため、非常に苦しくなった。
そして極めつけはパラグアイGKのビジャールがケガで退場。
一気にイングランドに試合が傾きそうである。
そのまま前半は動きがなく、終了。
とにかくイングランドが終始攻め続ける結果となった。
怖いのはベッカムやジェラードだけでなく
ランバートやコール、オーウェン、クラウチと
非常に強力な選手が揃っており
決勝トーナメントへの進出の可能性が大きいという事である。
今回のドイツワールドカップではヨーロッパ勢が強かも知れない。
後半は苦しくなったパラグアイはどうにか
イングランドを崩そうとするが、イングランドも譲らず攻める。
しかし後半中盤になると、イングランドにも疲れが見えて
パラグアイが攻める場面が多くなる。
やはりイングランドと言えど、その体力は無尽蔵ではない。
それだけに後半の終盤は面白いかも知れない。
そう言っているうちに、試合はついに終盤へ。
特に試合が動くこともないが
この終盤に来てパラグアイが一気に調子付く。
非常に惜しい場面が続き、もう少しで同点と言うところで
ついに試合終了。
イングランドは初戦を白星で飾った。
しかしあれだけ攻めていて1-0というのも少々物足りない。
相手が南米の強豪パラグアイだった事もあるが
もう1~2点入っても良さそうだったのだが
そこはやはりエースのルーニーの不在も関係しているのだろう。
次の試合も楽しみである。
2006年06月09日
ワールドカップ開幕! ドイツ対コスタリカ
ついに待ちに待ったドイツワールドカップが開幕した。
開幕ゲームはドイツ対コスタリカ。
開催国なだけに注目される試合である。
このところドイツは調子を落としており
特に皇帝の名を継承するバラックが
ケガのため開幕戦を欠場との事である。
とは言え、層の厚いドイツ。
日本を苦しめたFWのクローゼや中盤のシュバインシュタイガーなど
十分に強力な選手が揃っている。
また前大会で活躍したGKのカーンは控えの選手となり
新たな若手が正GKの座についているあたりも、層が厚い証拠だろう。
試合開始と共に両チーム白熱した試合を繰り広げるが
やはりドイツは強い。
序盤から一気に攻めており、非常に惜しい場面が続く。
一方コスタリカは徹底して守り、相手の隙を突いてカウンターを狙う作戦である。
ただ、ドイツにとって気になるのは審判である。
非常にイエローなどのカードを出す審判で有名であり
日本との試合の様なラフプレイを続ければカードの山となるだろう。
そんな中、ついに試合が動いた。
左サイドから切り込んだラームが恐ろしいシュートを放ち
前半5分にドイツは先制点を奪う。
守りに徹する予定だったコスタリカは大きな誤算だっただろう。
この時間帯で点を取られてしまうと、プランが一気に崩れてくる。
ドイツはこの得点を機会に、ここぞとばかり一気に攻めに転じる。
そしてまたも試合が動いた。
今度はコスタリカのワンチョペが裏から抜け出し
GKとの1対1を制して前半12分にゴール。
これで1-1と試合は振り出しに戻った。
ドイツのリードもつかの間の出来事であった。
こうなると今度はコスタリカが盛り返し
また白熱した試合となる。
ドイツは弱点のディフェンスを突かれた痛い失点であった。
しかしその後すぐにまたも試合が動く
サイドから切り込んだシュナイダーのパスを
シュバインシュタイガーがシュートを打つと見せかけ強烈なパス。
それをクローゼが綺麗にあわせてゴール。
前半17分にドイツはまたも2-1とリードを奪う。
ディフェンスが弱いとは言え、この攻撃力。
恐ろしいものである。
その後もドイツは引いて守るコスタリカ相手に
ミドルやロングのシュートをガンガン打ち込み
そのほとんどが枠に入っており、もの凄い威力であった。
日本も引いて守る相手にはこのくらいのシュートが打てると
非常に心強いと感じてしまうプレイである。
そのままドイツが完全に試合を支配し、前半終了。
コスタリカは後半に何か手を打たなければ厳しい状況となった。
後半もやはりドイツの優位は変わらず、ドイツが大いに攻める。
そんな後半17分に試合が動いた。
サイドからのセンタリングをクローゼが強力なヘッド。
それを素晴らしい反応でコスタリカのGKが弾くが
溢れたところをクローゼがまたも詰めてゴール。
ドイツは待望の追加点で、3-1と点差を広げる。
ここまで来ると、クローゼのハットトリックを期待してしまう。
ドイツの完全優位で進んでいた試合だが
後半28分についにコスタリカが動いた。
絶妙なタッチのパスが前線の裏をかいたワンチョペに通り
綺麗に決めて3-2とコスタリカが追いすがる。
個人的にはクローゼとワンチョペのどちらかが
開幕早々にハットトリックをやってくれる事を期待したい。
後半34分、残念ながらドイツはクローゼを下げてノイヴィルを投入。
先の長いワールドカップで、クローゼを消費させるのは
厳しいとの判断だろう。
そして後半41分に恐ろしいシュートが放たれた。
ドイツのシュバインシュタイガーのフリーキックを
フリンクスがロングレンジから強烈なシュート。
一直線にゴール右上隅に決まり、4-2。
ここまでスピードのある強烈なロングシュートは
滅多に見られる物ではない。
皇帝バラックを欠いた状態でのこの攻撃力。
ディフェンスに課題があるとは言え、十分すぎる強さである。
その後も、シュナイダーと交代したオドンコールなどが
サイドから攻め立てるなど、最後までドイツ優位で試合は進み
開幕戦はホスト国ドイツの勝利で試合終了。
ワールドカップ開幕から素晴らしい試合であった。
今後も素晴らしい試合が続く事だろう。
大いに楽しみである。
2006年06月08日
東京アンテナコンテナ第4回公演
鷹觜明氏のお誘いで、イジリー岡田氏率いる
東京アンテナコンテナという劇団の第4回公演を
見に行ってきた。
鷹觜氏も出演しているのだが、内容は全く知らず
実際に見てみるまで、どんなモノか解らなかった。
前説でコメディーという事を知り、本番開始。
こういった芝居は実はもう何年も見ていなかったのだが
異常に面白かった。
このところ多忙により、疲労と睡眠不足で
正直途中で寝てしまうのではないかと心配していたが
そんな心配は全く無用で、一瞬たりとも飽きさせることなく
素晴らしいパフォーマンスと、最高のエンターテインメントで
観客を魅了していた。
今回は初日で、この芝居は今週日曜日までやっているので
時間のある方は是非行ってみてはいかがだろうか。
お薦めである。
2006年06月07日
加地微妙?
サッカー日本代表のサイドバックの加地が
怪我のため、練習を離脱し、リハビリに専念しているが
どうやら初戦のオーストラリア戦への出場が微妙かもしれない。
今まで不動のサイドバックだっただけに
駒野がいるとは言え、非常に残念である。
しかし大きな怪我でないので、クロアチア戦には
間に合うと思われる。
ただ、他にも中村が足に違和感を訴えており
柳沢は依然別メニューでのリハビリ状態。
高原、三都主の両名は調子が良く心配はなさそうである。
一人復帰すれば一人が離脱という状態で
敵は相手チームではなく、怪我となっており
今後のチームの状態が心配される。
とにかく早くリハビリを終えて、メンバー全員ベストコンディションで
試合に臨めるように頑張って欲しいものである。
2006年06月06日
Lantern Session
第1週Lantern Sessionに参加した。
今回は今年のSBCの中でも特に混雑しており
もう大変は騒ぎとなっていた。
とにかく嬉しかったのは、私がホストメンバーになる以前の
ホーンセクションであるにしやん氏と杉山マキコ氏の参戦である。
示し合わせたように2人が訪れ、久々に3人でのホーンセクションが復活。
本当に嬉しいSessionであった。
他にも今月17日に御一緒する円道一成氏を始め、多くの大御所の方に
ご参加頂き、本当に盛り上がるSessionとなった。
次回も大いに楽しみである。
2006年06月05日
2年に1度の祭典になるか!?
盛り上がっているドイツワールドカップだが
その開幕を前に、気になるニュースが浮上した。
どうやら現在4年に1度開催しているワールドカップだが
それを2年に1度の開催にするという案があるというのである。
これは非常に嬉しいニュースである。
各クラブチームや、サッカー関連の苦労や問題を考えると
色々と考える部分もあるのかも知れないが
サッカーファンから見れば、嬉しい事この上ないニュースである。
これだけ素晴らしい祭典は4年に1度きりの開催では
あまりに待ち遠し過ぎて、辛くなってしまう。
オリンピックなどは気分的に4年に1度くらいが丁度良いのだが
ワールドカップは毎年でも良いかも知れない。
さすがに毎年だと飽きる人もいる可能性があるので
この2年に1度というのは素晴らしい案である。
是非とも実現してもらいたいモノである。
2006年06月04日
日本対マルタ
ついにドイツワールドカップを前に
最後の親善試合、日本対マルタ戦が行われた。
予想通り、FWの高原、柳沢がケガでスタメンを外れ
玉田と大黒が入る。
また、中村が非常に自由なポジション取りでプレイする
との話もあり、大いに期待できる。
ランキング的には格下のマルタだが
クロアチアと引き分けた実績もあり、侮ることは出来ない。
日本にとってはワールドカップ直前に
良い相手と試合を組めたと言えるだろう。
試合開始直後から日本のペースだったが
早速前半2分、私のお気に入りである玉田が
サイドからの三都主のセンタリングに綺麗にあわせて
いきなりのゴール。
これは出だしから大いに面白い事になりそうである。
その直後のプレーで三都主が中村のコーナーからの
ボールにダイレクトであわせる際に左足を痛めたようで
その後ピッチには戻ったが、ケガの大い日本代表なだけに
試合後に痛みが残らないか心配である。
日本は非常に攻めてはいるものの、マルタは引いて守っており
これは日本があまり得意としていない相手だっただけに
ワールドカップを前に良いシミュレーションになりそうである。
この試合、玉田がそのスピードを生かし相手ディフェンスを攪乱し
また中田の提案で高い位置でボールを奪う意識が浸透
そして相手が引いている状態では中村が下がり
相手ディフェンスを引き出すなど、動いているプレーでは
非常に良い結果が見られる。
後はドイツ戦で残念だった相手のポストプレーからの
守りが弱い点だろう。
攻めに関しては中盤から前線への相手ディフェンスの
裏をかく素晴らしいパスが連発し
サイドからの三都主、坪井のオーバーラップや
玉田のスピードのある突破
そして極めつけは中盤からのミドル、ロングシュートである。
攻撃のバリエーションも増えて、それが洗練されて来ているのが解る。
特に中田と中村のボールを受け取ると同時に前を向くという
欧州や南米での良い選手に見られるプレーが見られ
こちらも大いに心強い点である。
前半28分に日本が注意すべき相手のセットプレーがあったが
どうやらディフェンスラインとGKとの間を空けて
川口の守るエリアを少し広く取ったようである。
川口もこの方が守りやすいとのコメントを残しており
実際に川口が勢いよく飛び出しボールに向かいクリアしていた。
まだ1プレーだけなので解らないが、これで強豪国に通用すれば
問題ないと言えるだろう。
前半終了近辺でマルタは引いて守るのに重ねて
サイドチェンジなどに対応してきており
日本はボール支配率に対して得点やシュート数が
少なく、攻撃のバリエーションも多く出せなくなってきた。
ジーコ監督もそのあたりが不満のようである。
また攻撃が通用しなくなった分、攻めに転じすぎて
攻守の切り替えが少し遅れており、カウンターをくらう場面もあった。
このあたりはワールドカップ出場国ならば
確実に点を取られてしまう場面であり、修正したいところだろう。
後半終了間際にも相手のFKがあり危険ではあったが
どうにか切り抜けていた。
またその直後にも相手のミドルシュートを受けるなど
前半終了近辺の日本のディフェンスを見ていると
少々出だしが好調だっただけに心配になってしまう。
後半に期待したいところである。
後半は日本は坪井を下げて小野を投入。
どうやら4バック気味のフォーメーションに切り替えるようである。
しかし後半に入っても攻撃から守備に変更するスピードは遅く
中村などの中盤が下がって遅らせなければ
確実に得点されている場面もあり
また相手カウンターに数的不利となり危険な場面が多い。
ディフェンス面でまだまだ詰めるべき点があるようである。
後半13分、日本は三都主に代えて中田浩二を投入。
ボランチとサイドの両方をこなせる選手であり
そのプレイに注目したいところである。
そしてその直後には玉田に代えて小笠原を投入。
これで4-5-1のフォーメーションで
後衛と中盤を厚くし、ディフェンス面をしっかりと
固め、中盤からの飛び出しなどで点を狙う考えのようである。
そのまま試合は動かず、後半23分に福西に代えて稲本
大黒に代えて巻を投入。
これは試合前から公表していた選手を使うという事だろう。
本戦を前に、なるべく多くの選手に実戦経験をとの考えである。
後半はやはり中盤からの飛び出しやミドル、ロングシュートが目立つが
気になるのは攻守の切り替えの遅さである。
ドイツ戦の疲れもあり、全体を通して運動量が落ちている感もあり
1-0とリードはしているが、観戦している方としては
勝っている気がしない。
後半終了近辺になり、日本は攻撃で非常に良い場面があるが
なかなか得点に結びつかない。
強豪国であれば、このような場面では確実に入れてくるのが当然であり
ここは結果を出して欲しいところであった。
そのまま試合は終了してしまった。
勝ったとは言え、良い出来とは言えない。
小さなミスも多く、攻守に切り替えも遅かった。
そして得点という結果にも結びつかず
課題の多い試合となったが、これが本戦に向けて
最後の調整の材料となれば良い結果を生むことだろう。
いよいよ来週に迫った本戦に向けて大いに頑張って頂きたい。
初戦のオーストラリア戦は決勝トーナメントに進出する為の
重要な試合であり、確実に勝たなければならない試合でもある。
まずは初戦突破に向けて期待したいところである。
2006年06月03日
緊急FW争い!?
日本代表のFW争いがワールドカップ直前になって
ますます激化しそうな装いである。
と言うのも、ケガを負っている高原に続き
柳沢まで大腿部の裏を痛めたらしく
ドイツ戦の2トップがマルタ戦を欠場する可能性があるのである。
ジーコ監督はギリギリまで様子を見るとの話だが
日本代表のチームドクターはワールドカップ初戦に向けて
2人には無理をさせたくないとの見解である。
ここに来てチャンスが回ってきた他のFW陣としては
ワールドカップ直前になって最後のアピールをするチャンスが
到来したことになる。
個人的にはスピードの速い玉田は、現在のスピードの速い2トップで
相手ディフェンスを攪乱する戦術に非常に合致しており
期待が出来るのではないかと思う。
さて、明日のマルタ戦、いったいどうなるのだろうか。
2006年06月02日
マルタ戦の布陣
ドイツワールドカップに向けて
最後の親善試合となるマルタ戦を前に
ジーコ監督はその布陣をドイツ戦と同じ布陣で
望むことを明らかにした。
しかしながらケガを負っている加地と高原に関しては
未だ保留である。
特に加地に関してはワールドカップ初戦の
オーストラリア戦には間に合う見込みだが
マルタ戦には無理という見解である。
ドイツ戦の3-5-2の布陣はメディアにも非常に良い評判であり
日本と同じF組のクロアチアも日本を楽観視できないと発表している。
日本は後は故障者の心配さえなくなれば
だいぶ期待して良さそうなのだが、それだけが心配である。
2006年06月01日
満身創痍
怪我で日本代表を離脱した田中誠の代わりに
茂庭が招集され、ドイツで合流した。
181cmの長身DFとして活躍が期待される。
またドイツ戦で負傷した加地だが
ワールドカップの初戦オーストラリア戦までに
復帰のメドがたったようである。
しかし、今度のマルタ戦での復帰はまだ解らない。
他にも高原がドイツ戦で膝を痛めていた事や
中村もドイツ戦の前日から発熱していた事
また小さいながらも多くの選手がドイツ戦での
ドイツのラフプレーにより軽い怪我や傷を負っているとの事である。
あれだけの酷いラフプレーの連続だっただけに
仕方がないかも知れないが、高原の膝は気になるところである。
前回のワールドカップやアテネ五輪などで
非常にもったいない不出場を喰らっただけに
この大会では是非とも活躍してもらいたいものである。
今後の日本代表の課題は体調を
万全の状態に持って行くのが課題となりそうである。