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2006年10月31日

au独り勝ち! & 日本対チャイニーズタイペイ

番号ポータビリティーによるユーザの移動で
私の予想通りauが完全に独り勝ち状態となった。
30日までのデータでauは何と驚異の約8万人増加という
とんでもない記録を叩き出したのである。
そしてこのポータビリティーで一番不利だと思われていた
SoftBankは2万人減少にとどまり
Docomoが6万人減少という大きな痛手を負うことになった。
個人的にそうなって欲しいと思っていた状態に
ここまでピッタリなってしまうと、少々怖いくらいである。
しかし、考えてみればSoftBankは解りづらい表示という問題はあるが
しっかりとユーザに対して自社のサービスを打ち出していたし
auもそのSoftBankの大きなサービス打ちだしに対して
対抗する姿勢をすぐに発表し、その他にも今回のポータビリティーに向けて
自社のサービスをしっかりと提示していた。
ところが、Docomoだけは殿様商売根性丸出しで
全く持ってユーザに対する敬意が感じられなかった。
何もやっていないというわけではなかったが
決してユーザが納得するほどの十分さはなく
今回の結果は納得の行くものだと思われる。
今後もauの独り勝ち状態は続くと思われるが
携帯業界、ますます面白いことになりそうである。

さて、女子バレー日本代表は2006世界バレーで
チャイニーズタイペイと初戦を戦った。
このチャイニーズタイペイは、アジアで新興勢力と言われるだけあり
近年若い選手を中心に伸びてきているチームである。
格下とは言え、日本も油断していると大いに危険である。

日本のスタメンは竹下を中心に荒木、高橋、木村、小山、菅山
そして今回スタメンに復帰した宝来とスタメンに変化がある。
私としては杉山のスピードに乗った攻撃を見たかったが
前の大会で怪我をしていた事もあり、少々心配である。
また、サブには杉山の他にも前大会大活躍の落合や
若い世代の期待の新人石川もおり、選手層は厚い。

第1セットはチャイニーズタイペイのポイントで始まる。
序盤は少々固さの目立つ試合展開だったが
宝来のブロックから一気に持ち直し
竹下のツーアタック、小山の強打などもあり
最初のテクニカルタイムアウトは8-5で日本のリードで迎える。
そのまま試合は日本リードのまま試合は展開し
2回目のテクニカルタイムアウトも高橋の活躍などで
16-11とリードを広げて迎える事となる。
木村のスパイクで20-13と終盤を迎えた後
チャイニーズタイペイに少々粘られるものの
第1セット、日本は25-18で余裕の勝利。

続く第2セットまずは木村のスパイクで
日本のポイントからスタートする。
しかし、ここからチャイニーズタイペイの反撃が始まる。
連続ポイントで2-6と引き離される。
そのまま最初のテクニカルタイムアウトは4-8と
リードを許してしまう。
ただ、日本も黙っているわけはなく
小山、荒木、木村などの活躍により11-11と同点に追いつく。
しかしさすが新興勢力と言われるだけあり
チャイニーズタイペイがまさかの逆襲。
2回目のテクニカルタイムアウトは13-16と、再度リードを許す。
その後13-19とされたところで、日本は落合を投入。
その落合が入った直後、いきなりの得点。
しかしそれでもチャイニーズタイペイの流れを変えることが出来ず
14-22と試合が展開する。
日本は荒木、落合、木村などが奮戦し
チャイニーズタイペイのセットポイントから連続ポイントを奪うが
第2セットは結局18-25で落としてしまう。
このセットでチャイニーズタイペイは決して格下ではなく
しっかりと対処しなければならない相手だと言うことが
再度認識させられてしまう。
初戦と言うことで固さがまだ抜けないが
本来の日本であれば勝てる相手なので
第3セットに期待したい。

迎えた第3セット、チャイニーズタイペイのポイントで始まったが
日本も荒木の強打ですぐにやり返す展開。
このセットから日本は小山を下げて第2セット途中から投入した
落合をスタメンに据えている。
その落合の活躍もあり、連続ポイントなどで
序盤から3点のリードをしていたのだが
またもチャイニーズタイペイの逆襲を受け
最初のテクニカルタイムアウトは6-8とまたもリード許してしまう。
その後も落合が奮戦するが、点差は広がるばかり。
ブロックが揃わず、良い流れにならない。
そのまま2回目のテクニカルタイムアウトも10-16と大きく離される。
それにしてもチャイニーズタイペイが日本の強力なアタックを拾う拾う。
落合、高橋などのアタックまで止められることが多い。
試合終盤になっても流れは変わらず
落合や調子に乗りだした荒木の奮戦虚しく
第3セットも19-25でまたもチャイニーズタイペイに取られ
日本まさかのセットカウント1-2とリードされる展開になる。

運命の第4セット、チャイニーズタイペイのサーブミスで
日本のポイントから開始となる。
巻き返しを狙う日本だが、高さで頼りになるはずの宝来が
スパイクをブロックされ、また自らのブロックは崩され
何とも良い流れにならない。
逆に、木村や落合などの高さのない選手の方が
上手く行っているようにも見える。
日本は序盤少しリードされたところで、ついに杉山を投入。
調子のでない宝来を下げる形となった。
この杉山、やはり速い。
相手のブロックが完成する前に打ち、神速ブロードも健在である。
しかし点差は埋まらず5-8でリードされたまま
最初のテクニカルタイムアウトへ。
テクニカルタイムアウト後もチャイニーズタイペイは連続ポイントで
その勢いは全く衰えていない。
このセットを落とせば初戦黒星となるだけに
嫌なスタートにはしたくないところである。
その後も日本はレシーブに全く良いところが無く点差が広がる。
やはり前回で露呈したレシーブ力の無さが前面に出ている。
日本の場合、竹下にしっかりとボールが上がれば
良い攻撃が展開できるだけに、本当にもったいない試合である。
2回目のテクニカルタイムアウト10-16で迎え
その後も危険な状態だったが、ここに来てようやく日本が爆発。
落合を中心に一気に連続ポイントで8点差あった点差を
7連続ポイントで18-19と1点差にまで詰め寄る。
しかしチャイニーズタイペイも粘りを見せ連続ポイントでやり返す。
この場面で日本はセッターに高橋翠を投入し21-21と
ついに同点とし、その直後木村の強打で22-21と
このセットようやくリードに成功する。
ここで日本は竹下を戻し、勝負に出る。
ここから両チーム一進一退の攻防が続き
全く油断ならない試合展開に。
そして試合はチャイニーズタイペイが一歩リードし23-24と
チャイニーズタイペイのセットポイント。
ここでもう一度踏ん張って欲しかったが試合はそのまま
チャイニーズタイペイが押し切り23-25で取られ
日本まさかの初戦黒星。
世界ランク7位の日本が23位のチャイニーズタイペイに敗戦。
何とも厳しい大会となったが、こういう時こそチームの強さが
証明される場面であり、明日のコスタリカ戦に大きく期待したい。

Author : 伊勢賢治